刀剣ファンら45日間で2万5587人 “聖地”足利の特別展閉幕

最終日に観覧を終え、市立美術館を後にする来場者

 【足利】足利ゆかりの名刀「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」(国重要文化財)など100点の名品を市立美術館で展示した市制100周年記念特別展「戦国武将 足利長尾(あしかがながお)の武と美-その命脈は永遠(とわ)に-」が、27日閉幕した。感染症対策のため入場を完全予約制とし、45日間の会期中の延べ入場者数は2万5587人だった。

 誘客対策として実施したオンラインゲーム「刀剣乱舞無双」とのコラボレーションや、オリジナルの特別メニューを提供する飲食店など市内95事業者の協力により、会期中は市街地も多くの刀剣ファンらでにぎわった。

 「刀剣乱舞」のファンでこの日、矢板市から訪れた看護学生荒木優女乃(あらきゆめの)さん(20)は「最終日にようやく来ることができた。山姥切国広は刃文が多くてきれいだった。史跡足利学校の展示も見て(同)学校にも足を運んだ。足利はすごい歴史のまちだと思った」と話していた。

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