宇都宮海星女子が共学化 校名「星の杜」に

「星の杜中高」のロゴマーク

 宇都宮市上籠谷(かみこもりや)町の宇都宮海星女子学院中高は28日、2023年春に同校を共学化するとともに、校名を「星の杜(もり)中高」に変更すると発表した。男女共同参画や多様化が進む社会情勢に対応できる多様性の確保などが狙い。

 少子化にともない近年続く定員割れへの対応も背景にある。一時停止していた中学校の入学生募集も再開する。

 宇都宮海星学園が設置する同校は女子教育の充実などを目的に、1954年に創立した。3月時点で192人が在籍する。

 共学化などにあたり、国内外で保育園運営を受託するキッズコーポレーション(同市)の大塚雅一(おおつかまさかず)社長(56)が4月から同学園理事長に就任する。

 校舎は共学化に合わせ改築する。制服も変わる予定で、私服通学も可能になる。募集定員は中学校60人、高校90人を予定しており、男女の内訳は未定。

 中学校は19年に川崎市でスクールバスを待っていた児童らが殺傷された事件を機に、21年度から入学生の募集を停止。23年に開業予定の次世代型路面電車(LRT)などで通学の安全強化が図れるとして募集を再開する。

 大塚新理事長は「生徒の生徒による生徒のための学校づくりを掲げまい進していく」と力を込めた。

記者会見であいさつする大塚新理事長=28日午後、宇都宮市上籠谷町

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