危機に乗じ9条改憲許すわけにいかない 志位氏

 日本共産党の志位和夫委員長は安倍晋三元総理が憲法9条の改正のトーンをあげている状況に対し、27日、街頭演説で「ロシア覇権主義にどういう態度を取ったかが今世界中で問われている」と安倍外交が進めてきた対露外交の誤りを改めて提起。

 志位氏は安倍元総理が総理時代に「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」と強調したことや「(ウラジーミルと)『27回も食事をしてきた』と言ったのは一体誰か」と疑問を投げ「覇権主義に媚びを売ってきた安倍外交の責任は重い」と非難。「その反省抜きに危機に乗じて9条改憲など許すわけにいきません」ときっぱり。ツイッターでも発信した。

 立憲民主党の蓮舫参院議員も、安倍氏よりの媒体には応じるが他の媒体には応じない安倍元総理の姿勢に関して「『ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている』プーチン大統領を山口で歓待、露への官民含めた3000億円の経済協力を決め、(北方領土4島返還姿勢から)2島返還へと後退した交渉は進まず、一方的に停止されました。こうした日露交渉について触れない産経新聞には応え、他紙の取材は断る元総理です」と発信した。(編集担当:森高龍二)

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