濃厚“チョコ愛”つづった手紙 那須塩原の小1磯さんが最優秀賞

最優秀作品賞を受賞した磯さん(左)と俵藤校長

 小学生が感謝の気持ちを表現する「ありがとうの手紙コンテスト」で、那須塩原市東小1年の磯明依奈(いそあいな)さん(7)の「だいすきなチョコレートへ」が関東2ブロック(栃木、群馬、茨城、埼玉、千葉)低学年部門で最優秀作品賞に輝いた。チョコレートの原料や産地、流通などを調べて書いた手紙に、審査員らは「1年生とは思えない深い考察が素晴らしい」と評価した。

 ファミリーマートが主催する同コンテストは、今回で13回目。寄せられた約3万4千通の中から、全国7ブロック別に最優秀作品賞3点と審査員特別賞5点を選んだ。

 昨年の夏休みに同コンテストを知った磯さん。初めて食べたときに体が「ブルブル」震えるほどおいしかったチョコについて書こうと、西那須野図書館で製造工程などを調べた。牛乳と砂糖を混ぜればできると思っていたチョコの原料はカカオ豆で、製品が手元に届くまで多くの人の手が掛かっていることを知った。

 手紙の最後には「もっともっと感謝してゆっくり味わって食べます」などとつづった。表紙と裏表紙は、板チョコをイメージしたデザインにした。

 「受賞できてびっくりした。文章を書くのは苦手だけど頑張った」と磯さん。俵藤秀之(ひょうどうひでゆき)校長は「苦手と言っているが、しっかり書けている」とたたえた。

 磯さんは先月のバレンタインデーに、母親と協力して作ったチョコタルトを父親にプレゼントしたという。「将来はカフェを開いて、チョコタルトを振る舞いたい」と話していた。

 同校では、2020年に生まれた弟へ感謝の手紙を書いた4年富田颯(とみたはやと)君(10)が関東2ブロック審査員特別賞を受賞した。

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