なべやかん遺産|「女性胸コレクション」 芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「女性胸コレクション」!

何となく集まったコレクション

一般男性は女性の胸が好きだ。最近はLGBTの事もあるのでこんな言い方をすると怒られるかもしれないが、そこはあまり突っ込まず読んで欲しい。胸好きの男性の皆さんへ。今回はなべやかんコレクションから女性の胸コレクションをご紹介しましょう。

女性の胸コレクションは、オッパイが好きで好きでしょうがなくてついつい集めてしまったものではない。何となく勝手に集まって来たものばかりだ。

自分のコレクションは、怪獣、映画キャラクター、映画&TVプロップ、企業キャラ、ディズニー、そういったものを集めている。基本的には怪獣やヒーローモノが多いので、女子キャラはあまり持っていない。

一番多く持っている女子キャラグッズは不二家のペコちゃんかな?ペコちゃんには性的魅力は感じない。当たり前だね。(笑)

今回紹介しようと思うのは人間の女性の胸だが、果たして性的魅力を感じるかな?映像作品で使われたプロップで、女性の胸に関連したものである。

頭、両腕を切り落とされた女性の胴体。乳首のテープは自主規制(笑)

まずはバラバラ死体の女性の胴体。特殊造形を作っている工房から貰って来たものだが、どの作品に使われたかは不明。

死体系のプロップは多くの作品に使い回しされるので、おそらく多くの作品に使われているはずだ。言ってみれば“死体のエキストラ”みたいなもの。

頭、両腕が切り落とされていて胴体を切断されている。今回は女性の胸と聞いて巨乳グラドルなどの胸を想像して興奮した人はガッカリしたかもしれないが、最後までお付き合い宜しくお願いします。(笑)

もっと、こういった世界観でコレクションを

古代少女ドグちゃんのコスチューム。ラテックス素材にべたつきあり。末永く保存しなければ。

続いては『古代少女ドグちゃん』(毎日放送 2009)と『古代少女隊ドグーンV』(2010)とう特撮テレビドラマから。1万年の眠りから覚めた土偶の神様・ドグちゃんが妖怪と戦い、引きこもりの少年の心を開いていくホラーコメディ。

ドクちゃんを演じたのは谷澤恵里香さん。土偶をイメージしたコスチュームを作ったのは西村映造。原案・監督は井口昇さん。

作品から10年以上経っているのでコスチュームの劣化も進んでいる。そういった劣化からプロップを守るのも我が仕事。保存し続けなければいけない。

ドジちゃんの胸。オッパイ部分が開閉する。

そして『古代少女隊ドグーンV』のメインキャラであるドジちゃんのバストは必殺技・ドキドキウェーブ用のもので胸が開閉する。同じ女性の首なし腕なし下半身なしの上半身モデルでもバラバラ死体用のものと偉い違いだが、横に並べて置いていたら「これがこうなったの?」と生から死を連想する人もいた。似たような造形物でもそれぞれの使い道があるのだ。

庵野監督作品『キューティーハニー』のハニー衣装。胸に傷跡がある。

最後は庵野秀明監督作品『キューティーハニー』(2004)からハニーの上半身コスチューム。

ハニーを演じたのは佐藤江梨子さん。このコスチュームは、佐藤江梨子さん演じるハニーが攻撃され破壊されたバージョン。庵野秀明展でキューティーハニーのコスチューム展示がなかったのが残念だった。全身コスチュームを見てみたかった。

今回の女性の胸コレクションはいかがだったでしょうか?胸好き男性の期待を大きく裏切ったのではないかな?

興奮度0の女性胸コレクションの世界。今後もこういった世界観でコレクションを増やせればと考えている。

なべやかん

© 株式会社飛鳥新社