料理の楽しみ、生きるよろこびを伝える一冊『人生はこよなく美しく』

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、石井好子の『人生はこよなく美しく』

料理エッセイの元祖『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』で知られる石井好子さんが、思い出に残るさまざまな出会いや料理の楽しみについて書いた一冊です。家庭料理の取材エッセイにはレシピも収録しています。

人生はこよなく美しく
著者:石井好子
出版社:河出書房新社

1951年、石井好子さんはフランスでシャンソン歌手としてデビューした。パリ暮らしの思い出を綴る言葉から、当時のパリの街の匂いが立ちのぼってくる。

クリスマス・イブもクリスマスの夜も舞台に立った。クリスマスの雰囲気を味わいたくて、休憩の時間に近くの教会のミサに行き、また急いで戻った。そして、仕事場の隅で仲間たちとシャンペンで乾杯をしクリスマスケーキの一片をほおばった。今はクリスマスやお正月を祝えるよろこびをかみしめながら、著者は夢中で過ごしたあの頃の思い出を懐かしむ。

本書の最初のパートでは、取材で訪れた家庭の食卓を紹介。心を込めて作られた料理のおいしさを伝えます。「ふりかえってみれば私の人生にも色々なことがあった」と語る石井好子さん。どんなときも夢と希望を持ち続け、歌を愛し、料理を楽しんだ石井好子さん。人生のよろこびを伝える一冊をどうぞ。

石井好子さんの本、以前ご紹介したこちらもぜひどうぞ。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
『バタをひとさじ、玉子を3コ』
『パリ仕込みお料理ノート』
『完全版 料理の絵本』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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