横浜市は30日、5月から運行を始める市営地下鉄ブルーラインの新型車両「4000形」を上永谷車両基地(同市港南区)で報道公開した。外観デザインを刷新し、車内には安全性向上のため防犯カメラを設置。2023年度までに「3000A形」8編成と順次入れ替える方針で、最初の配備は5月2日を予定している。
新型車両は「海辺の先進的な都会感」をコンセプトにスタイリッシュなデザインを採用。従来型の先頭車両は横から見ると「くの字」型だったが、新型車両は平面を何枚も組み合わせることで直線を際立たせるデザインとなっており、光の加減によって表情を変える。従来型と車両の幅は同じだが、照明灯や青いラインも縦を強調しており、引き締まった印象に変わった。
車内も「快適性」「安全性」「バリアフリー」の三つの観点から改良を加えた。座席シートは1人当たりの幅を1センチメートル広げたほか、シートの材質もより柔らかくなった。犯罪抑止の観点から、一車両当たり三台の防犯カメラを設置。車いすやベビーカーエリアには2段の手すりを付け、体格に関わらず使いやすくなる。