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ロシア軍の侵攻を受けるウクライナからの難民支援に役立ててもらおうと、宇都宮短大付属中・高は30日、校内募金で集めた50万円をハンガリー大使館に寄付した。昨夏の東京五輪をきっかけにハンガリーと交流しており、支援金寄付を通じて友好をさらに深めようと企画した。浄財は、政府の難民救援組織に贈られる。
県が東京五輪でハンガリーのホストタウンとなったことから、同校は選手団の応援や文化交流を続けてきた。同国はウクライナに隣接し、30日時点で50万人を超える難民を受け入れているという。
ハンガリーの難民救援団体の活動に役立ててもらおうと、高校生徒会は終業式に合わせて校内募金を実施した。中高生は1人200円以上、教職員は同500円以上を目安に集めた。
この日はいずれも高校2年生で生徒会長の北條涼珠(ほうじょうすずみ)さん(17)、副会長の高田凌杜(たかだりくと)さん(17)の2人が東京都内のハンガリー文化センターを訪れ、ゲレーニ・マルティネズ・アリナ駐日副大使に目録を手渡した。調理科の生徒が作ったハンガリー菓子もお土産に贈った。
北條さんは「副大使から現地の厳しい情勢を聞くこともできた。ウクライナの人々の支えに少しでもなれたら」と話した。
募金は、現地の難民救援団体を束ねる政府組織「カルパティア・ルテニアの橋」に贈られる。ゲレーニ・マルティネズ副大使は「温かい募金をありがとう。国境付近ではみんなが力を合わせて人道活動を行っており、最善の方法で使わせてもらう」と感謝した。