芦田愛菜と宮本信子がデュエット T字路s「これさえあれば」 「メタモルフォーゼの縁側」主題歌に

6月17日より劇場公開される、芦田愛菜と宮本信子が58歳差の親友役を演じる映画「メタモルフォーゼの縁側」の主題歌を、芦田愛菜と宮本信子の2人が担当することが明らかになった。T字路sの「これさえあれば」をデュエットする。

芦田愛菜と宮本信子は、役名である「うらら&雪」のコンビ名で、T字路sによる演奏のもとデュエット。劇中のうららと雪の友情を表したような、息のあったデュエットが物語をしめくくる。エンディングを飾ることについて芦田は、「漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。素敵な映画のエンディングになったと感じました」と、喜びを語っている。

T字路sは、主題歌のみならず本作の音楽全般も担当する。映画主題歌を提供したことはあるが、映画音楽を制作するのは初となる。ギターヴォーカルの伊東妙子は、うららの母親役として俳優出演も果たしている。

「メタモルフォーゼの縁側」は、「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理による同名漫画の映画化作。こっそりとBL漫画を読むことが毎日の楽しみである、人付き合いの苦手な17歳の女子高生・佐山うららと、BLに魅了される孤独な75歳のおばあちゃん・市野井雪の友情が描かれる。うららを芦田愛菜が、雪を宮本信子が演じている。

【コメント】

■芦田愛菜: 主題歌のオファーがあったとき、実際に歌ってみたご感想
スタッフの皆さんにすぐ後ろで見て頂きながらレコーディングしたので、すごく緊張していたのですが、歌っているうちにだんだん楽しくなりました。
漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。
この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。
素敵な映画のエンディングになったと感じました。

■宮本信子:主題歌のオファーがあったとき、実際に歌ってみたご感想
二人の歌をエンドロールにしたい!と言われた時は、もうビックリしました。青天の霹靂!責任重大!
とてもむずかしい楽曲でしたが、レッスンを受けて、なんとか本番に間に合いました。
レコーディングは緊張しましたが、先生からの「信子さん、のって、のって~~歌って~~。
いつものライブのように!」のお言葉を胸に、楽しく一生懸命歌いました。

■T字路s:コメント
▼劇伴を制作したご感想
劇伴音楽の制作はまったく初めてのことでしたが、私達が何より幸せだったのは、この作品をとにかく大好きになったことで、手探りながらも無我夢中で情熱を傾けることができました。
うららも雪さんも愛しくてたまらなく、だからこそ、寄り添い感情移入するところ、逆に俯瞰したり距離を置くところ、シーンによって試行錯誤しました。普段は作らないような曲調、使わないような楽器や音響効果を織り交ぜたりもして、この上なく楽しく充実した、全力の挑戦でした。

▼芦田愛菜さん、宮本信子さんのレコーディングを終えたご感想
うらら(芦田さん)と雪さん(宮本さん)おふたり+おふたりが、今日まで生きて来られたなかで紡がれた物語そのものが乗り移ったような歌声に、歌い出した瞬間にハッとして引き込まれ、歌い終わる頃には胸がいっぱいになりました。
簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました。
実は10年以上前に作った曲なのですが、この映画のために作ったかのようにぴったりですよね?

▼完成した映画を観たご感想
自分達が作った曲が実際に映像に当てはめられると、表情(から感じ取られる心情までも)が、音楽に合わせて変化してゆくように見えて、震えるほどの感動がありました。

傍目には何の変化もないように見えるかも知れない、でも、好きなものが出来ただけで人生はこんなにも動き出し、輝く。
うららを、雪さんを抱き締めたいと思う気持ちは自分自身を抱き締めたい気持ちでもあると感じます。
劇伴制作をしながら何十回観たかわからないけれど、完成した映画はますます愛おしい作品になっていました。たくさんの人に観て欲しいし、何回でも観て欲しいと心から願っています。

【作品情報】
メタモルフォーゼの縁側
2022年6月17日(金)ロードショー
配給:日活
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

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