DV相談 「ほっとながさき」開設 NPO、チャット形式で週1回

 ドメスティックバイオレンス(DV)に関する相談を広く受け付けようと、NPO法人「DV防止ながさき」は、チャット形式で相談できる「ほっとながさき」を開設した。相談日は毎週月曜午後3時~8時。将来的に相談日を増やす予定。
 同法人は電話相談(電095.832.8484)で年間300件程度対応している。新型コロナウイルス禍で相談件数は増加傾向にあるものの「電話だと使いにくい」との声が寄せられ、相談がしやすいようにチャット形式の取り組みを始めることにした。
 チャットは、同法人ホームページの特設ページを通じて、専門の相談員6人が交代しながら対応する。相談内容が他者に知られないよう、相談が終わると履歴は消去される仕組み。対象は県内在住者で、同法人は相談を端緒に「具体的な支援につなげたい」としている。
 同法人の中田慶子理事長は「DVは身体的暴力だけではなく、精神的、性的、経済的な暴力もある。匿名で構わないので、つらいことや苦しいことなどがあれば、気軽に相談してほしい」と話した。


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