アストロズの開幕投手は左腕・バルデス 大谷翔平との投げ合いへ

アストロズのダスティ・ベイカー監督は今季の開幕ローテーションを発表し、左腕フランバー・バルデスが自身初の開幕投手を務めることになった。開幕カードはエンゼルスとの4連戦であり、バルデスはエンゼルスの開幕投手である大谷翔平と投げ合うことに。なお、エンゼルス4連戦にはバルデス、ジェイク・オドリッジ、ジャスティン・バーランダー、ホセ・ウルキディがこの順番で先発し、オフを1日挟んでダイヤモンドバックスとの開幕5戦目にはルイス・ガルシアが先発予定となっている。

現在28歳のバルデスは昨季、オープン戦で指を骨折した影響でシーズン最初の2カ月を欠場したものの、22試合に先発して134回2/3を投げ、11勝6敗、防御率3.14、125奪三振を記録。ポストシーズンでは不安定なピッチングが目立ったが、レッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦では8回3安打1失点という好投を見せ、ワールドシリーズ進出を引き寄せる大きな1勝をマークした。また、2020年のポストシーズンでは4度の先発で3勝1敗、防御率1.88の好成績を残している。

ベイカー監督は「彼は大舞台に強い投手であり、開幕投手という大役に圧倒されることはないだろう」とコメント。ロックアウトの影響でスプリング・トレーニングが短縮されたことを考慮し、先発投手陣にはしばらくのあいだ、球数制限やイニング制限を設ける予定であり、クリスチャン・ハビアーはロングリリーフ要員としてブルペンで待機する。ランス・マカラーズJr.が屈筋腱を痛めて出遅れており、日本時間4月23日からスタートする34日間で33試合を戦うハードスケジュールの期間は、ハビアーを先発に回して6人制ローテで乗り切る可能性もあるとみられている。

アストロズは2013年からア・リーグ西部地区に加わったが、低迷したチーム再建期も含め、開幕戦は1度も負けておらず9連勝中。バルデスが大谷との投げ合いを制し、その連勝を10に伸ばすことができるか注目だ。

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