Amazon Prime Videoで「風雲!たけし城」復活!「モダンラブ」日本版に水川あさみ、池松壮亮らが出演

Amazonによる動画配信サービスPrime Videoの記者発表会「Prime Video Presents Japan」が3月30日にオンラインで開催、2022年以降に配信される作品のラインアップが発表された。オリジナルドラマ「モダンラブ・東京」に監督として参加した黒沢清氏、キャストの水川あさみ、池松壮亮らが登壇。司会はくりぃむしちゅーの上田晋也が務めた。

今秋配信予定の「モダンラブ・東京」は、シーズン2まで配信されているアメリカのドラマ「モダン・ラブ」(19~21年)の日本版。ニューヨーク・タイムズ紙に寄せられた読者の投稿をもとに、現代社会のさまざまな愛の形を描く1話完結のオムニバスドラマシリーズだ。黒沢氏、荻上直子氏、廣木隆一氏ら日本を代表する監督が各エピソードのメガホンを取った。「モダンともラブとも縁のない作品ばかり撮っている僕に声をかけていただいた。初心に戻ったような気持ちで監督しました」と「彼を信じていた13日間」を担当した黒沢監督。

アメリカのオリジナル版はニューヨークを舞台にしているが、本作の舞台は東京。1話約30分という制約があったが楽しみながら撮影したという黒沢監督は、「アメリカ版を拝見しましたが、映画やドラマで何度も見てきたニューヨークの街がとても印象的に撮られていて、ニューヨークにこんな所があったのかと再発見できるシリーズになっていました。東京には世界中から人が来ますが、そんな人にとっても東京を再発見できるような作品になるように心掛けました」と撮影時の心境を明かした。

水川が出演した「息子の授乳、そしていくつかの不満」は、アメリカ在住の平栁敦子監督の作品。「オリジナル版は見ていたので、東京でのプロジェクトに参加できて光栄です。平栁監督は海外にお住まいで、東京という場所を新たな視点で見つめ直すということが、とても新しくて面白い作業でした」と出演した印象を語り、「ほかの方が出演したエピソードも拝見したいです」と、完成を楽しみにしている様子だった。

池松は全編ロサンゼルスで撮影された「彼は最後のレッスンを私にとっておいた」に出演。共演は映画「アラジン」(19年)でジャスミンを演じたナオミ・スコットで、「ナオミさんはさんは素晴らしい方。ずっと食べて、ずっとしゃべって、ずっと笑っていて(笑)、みんなに幸せを分けてくれるような人でした」と共演を振り返り、「今だからこそ、物理的な距離を越えて会いに行くということが、“希望”として映るといいなと思いながら演じました。この春の時期に、グローバルな視点をもった新たな取り組みを発表できるのはうれしいこと。グローバルなつながりの中で生きていることを感じられる作品をAmazonに期待しています」とメッセージを送った。

このほか、“妖怪”と“オタク”という日本独自のカルチャーをモチーフにしたバトルファンタジーラブロマンス「僕の愛しい妖怪ガールフレンド」、海外で亡くなった人を母国に送り届ける国際霊柩送還士の活躍を描く「エンジェルフライト」の2本のドラマや、10人のアマチュアベーカーがパンやお菓子作りの腕を競うリアリティー番組「ベイクオフ・ジャパン」の制作も発表された。

また、今後、Prime Videoはスポーツのライブ配信に力を入れていく方針。その第1弾として4月9日に村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンの「WBA・IBF世界ミドル級タイトル統一戦」を独占ライブ配信。続けて6月7日に井上尚弥対ノニト・ドネアの「WBA・IBF・WBC世界バンタム級タイトル統一戦」も独占ライブ配信する。この日は井上選手も会見に出席。「ドネア選手とは前回は12ラウンドの判定までいった。今回は13ラウンドからのスタートだと思っています。ドネアと自分は引き出しの数は同じ。お互いどの引き出しを持ってくるか、その駆け引きだと思っている」と試合に臨む意気込みを語った。

さらに、1986年から89年にかけて放送された伝説的なバラエティー番組「風雲!たけし城」(TBS系)が、「復活!風雲!たけし城(仮題)」として新たに制作されることも発表。これには番組を夢中になって見ていたという司会の上田も大興奮。「ぜひ、出演させてほしい」と懇願し、「たけしさんは『スーパーマリオ』のようなファミコンのゲームを人間の体でやりたくて番組を作ったそうですよ」と北野武本人から聞いた情報も披露していた。復活版の詳細は明らかにされなかったものの、フォトセッションには北野も参加。ふらりと登場し「今日はなるたけ目立たないようにしようと思った」と言いながら、大きなサプライズを作り出していた。

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