食品や生活用品の値上げが相次いでいます。広島のソウルフードお好み焼きも危機に直面しています。
約1年半前、西区三篠町にオープンした鉄板焼きの店「OLLIE’S」
金尾真弓記者「広島をソウルフードであるお好み焼きに値上げされる材料が集中しているんです」
いま、価格高騰の波が押し寄せています。
オーリーズ横川店 大森一樹店長「そばにいたっては20%ぐらい上がって、今後10%から20%ぐらい上げていきますって言われてて」
政府は来月から輸入小麦を製粉会社などに売り渡す価格を平均17.3%引き上げます。
ウクライナ情勢やアメリカやカナダでの天候不良などが原因だということです。
お好み焼きに使う生地や麺がその影響を受けることになります。
さらに原油価格高騰の影響で配達に使うパックも1つ2円から5円の値上がり。
原付バイクに使うガソリンの値段もあがっているため大きな出費になるということです。
オーリーズ横川店 大森一樹店長「けっこうこの2カ月ぐらいで急にどの業者からもくるんで、(価格は)そのままでもいきたい気持ちもあるんですけど考えないといけないのかなという感じ」
お好み焼きに欠かすことのできないキャベツの値段は安定しているということですが…
金尾真弓記者「こちらのスーパーでは特に海産物の品ぞろえに影響が出ているということです」
エビやイカなどのお好み焼きのトッピングは新型コロナの影響を受けていました。
生鮮スーパーたかもり 伊木英人さん「アジアで加工している業者が人出不足でロックダウンとかで人が動けなくなって仕事に行けないとかで、加工ができないエビを皮むいて開いてとかっていう人出が足りないというのを聞いてる」
そのためアジアからの輸出量が少なくなり、通常の約1、5倍の仕入れ値になっているといいます。
また中国や欧米で需要が増えていることも価格高騰の原因のひとつだということです。
生鮮スーパーたかもり 伊木英人さん「円安の影響もありますしどんどん値上がりしていて、2022年の年末は2021年の倍ぐらいの相場になるんじゃかと言われている」
仕上げにかけるソースも値上げの対象となっています。
お多福グループは原材料となる野菜や物流コストの高騰で、調味料など299品を6月の納品分から最大でおよそ2割値上げすることを発表。
お好み焼きや焼きそばに使うソースも5%から9%価格が引き上げられます。
庶民の味を脅かす価格高騰はいつまで続くのでしょうか。