植栽や発信を提案 都農でゼロカーボン子ども議会

 都農町内1中3小、1分校の児童生徒9人でつくる二酸化炭素(CO2)排出削減のための政策提言チーム「Green Hope」が3月25日、同町議会議場で河野正和町長や町議らに対して政策提案した。議論の場は「ゼロカーボンU―18議会」と名付け、今後も継続的に開催する方針。
 同町は昨年9月、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにするゼロカーボンタウンを宣言。これを受け、町キャリア教育支援センターが企画し児童生徒の政策提言チームを結成、議論を重ねてきた。
 児童生徒は順番に演壇に立ち、町内各所で植栽を行うよう提案。子ども自身がボランティア活動を担い、その様子を友人に発信し活動の輪を広げる。大人や行政にも協力を求め「都農から世界にCO2削減の取り組みを進め、より良い社会にしましょう」と述べ、町議の質問にも堂々と答弁した。児童生徒、町議の全員賛成で提言を「可決」し、代表児童が河野町長に提言書を手渡した。
 都農東小内野々分校4年で4月から同校新5年となる橋口小夜さん(10)は「町がもっと良くなるよう頑張って考えてきたことが伝わるといい」と提言実現に期待した。

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