フォーミュラE、2023年シーズン9投入予定の『Gen3』参戦メーカーを発表。ニッサンの名前も

 ABB FIAフォーミュラE世界選手権は3月31日、2023年“シーズン9”から投入される予定の新型マシン『Gen3』でシリーズを戦う自動車メーカー7社をFIA国際自動車連盟に登録したことを発表した。

 シーズン9からフォーミュラEに投入される予定のGen3は、レース内で使用されるエネルギーの少なくとも40%が回生ブレーキによって生み出され、新しいフロントパワートレインによってリヤの350kWに250kWの回生が加わり、現行マシンであるGen2の回生能力を2倍以上上回る合計600kWの発電量を実現し、フォーミュラEは“世界で最も効率の良いレーシングカー”と呼んでいる。

 そんなGen3でフォーミュラEを戦う自動車メーカー7社が発表された。現在Gen3での参戦が決定しているメーカーは、フランスのDSオートモビル、イギリスのジャガー、インドのマヒンドラ・レーシング、イタリアのマセラティ、中国のNIO333、ドイツのポルシェ、そして日本の日産自動車となっている。

 フォーミュラEはあわせて、参戦チームの完全なリストは2022年後半に発表されることと、Gen3マシンが4月30日に開催されるモナコE-Prixに先立ち、4月28日にモナコで正式発表されることも明らかにしている。

 この発表にFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、「世界有数の自動車メーカー7社が、フォーミュラEのGen3時代に参戦することを確認できたことをうれしく思うし、彼らの戦いを見るのが楽しみだ」と語った。

「未来のモビリティの実験場として、フォーミュラEは常にテクノロジーの最先端を走っており、Gen3に代表されるように、来るべき時代がシリーズの衝撃的なストーリーのエキサイティングな章となることを確信している」

 また、フォーミュラEのCEOを務めるジェイミー・レイグルも「私たちは、世界で最も革新的で競争力のある自動車メーカーの多くをフォーミュラEのGen3時代に迎えることができ、大変うれしく思っている」とコメントを寄せた。

「Gen3は、フォーミュラEの象徴である市街地レースを新たなレベルに引き上げ、コース上ではより激しいアクションとドラマを生み出し、コース外では電動モビリティの飛躍的な進歩を実現することになるだろう」

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