パドレスの開幕投手はダルビッシュに決定 2年連続3度目の大役

日本時間4月1日、パドレスのボブ・メルビン監督は2022年シーズンの開幕投手をダルビッシュ有が務めることを発表した。ダルビッシュはパドレスに加入した昨季も開幕投手を務めており、2年連続の開幕投手はパドレスでは2012~13年のエディンソン・ボルケス以来。レンジャーズ時代の2017年と合わせて自身3度目の大役となった。「難しい選択ではなかった。ジョー・マスグローブの昨季の成績を考えると、少し迷ったけれどね」とメルビン監督。なお、パドレスは日本時間4月8日の開幕戦でダイヤモンドバックスと対戦する。

メルビン監督はスプリング・トレーニング序盤の時点でダルビッシュとマスグローブの2人を開幕投手に挙げていた。昨季の成績ではマスグローブが上回るものの、オープン戦ではダルビッシュのほうが安定したピッチングを見せており、指揮官はダルビッシュに開幕戦のマウンドを託すことを決めた。昨季のダルビッシュは30試合に先発して166回1/3を投げ、8勝11敗、防御率4.22、199奪三振を記録。前半戦は7勝3敗、防御率3.09と好調だったが、後半戦は1勝8敗、防御率6.16と苦しいピッチングが続いた。

メルビン監督はアスレチックスの監督として、長年ダルビッシュと対戦してきた。今季はダルビッシュのピッチングを味方として見る初めての機会だが、「彼は投球の仕方や戦い方を知っているだけでなく、自分が何をすべきか、どうすればよくなるかを理解している。ボールに上手くスピンをかけることができるし、投球のコンセプトをとてもよく理解している。常によくなることを求めているんだ」とダルビッシュの姿勢に感銘を受けたようだ。

なお、メルビン監督は開幕2戦目以降の先発投手には言及しなかった。「マスグローブにも後日ご褒美を与えたい」と話しており、日本時間4月15日のホーム開幕戦に先発できるよう、開幕2戦目ではなく開幕3戦目にマスグローブを持ってくる可能性もあるとみられている。ブレイク・スネルとマイク・クレビンジャーも開幕ローテーション入りが当確。最後の1~2枠をクリス・パダック、ニック・マルティネス、マッケンジー・ゴア、ライアン・ウェザースらが争う状況となっている。

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