海老名SAで毎日完売のパン 高校生育てた小麦を原料に

自分たちが作った小麦でできたパンをPRする県立中央農業高校食品加工部のメンバー=東名高速道路下りの海老名サービスエリア

 神奈川県海老名市内の耕作放棄地で県立中央農業高校(同市中新田)の生徒たちが育てた小麦「ユメシホウ」を使ったパン3種類が、東名高速道路下りの海老名サービスエリア(SA)にあるパン店「ぽるとがる」で販売されている。3月19日から売り始めたばかりだが、毎日完売する人気という。

 1日10~30個の限定で売られているのは、「ゆめしほうの明太チーズブール」(280円)、「ゆめしほうのベーコンエピ」(290円)、「ゆめしほうブレッド」(460円)の3種類。「ぽるとがる」を運営する「ハイウェイロイヤル」(東京都)が20回以上試作を重ね、強力粉と合わせ、しっとりとした食感にした。

 デザインは麦を連想させるものにしたといい、商品を開発した三輪雅彦さん(57)は「幅広い世代の人に喜んでもらえるよう工夫した」と話す。

© 株式会社神奈川新聞社