高校生最後を有終の美で飾る 宮城杏が妹に続く栄冠 全琉アマゴルフ最終日

 高校生として挑む最後の大会で有終の美を飾った。女子Aの宮城杏(カヌチャ、興南高)は予選で3オーバーの2位につけると、決勝は2オーバーにとどめる我慢のゴルフで頂点に立った。「(優勝は)何も考えていなかった」と遠慮気味に話した。

 「アンダーを出せば勝てる」と臨んだ最終日。前半の1番は第2打でグリーンを捉えて、軽々とバーディーを奪い「調子いい」出だしだった。2、3番で連続ボギーをたたくが4番で再びバーディーを沈める。

 パーセーブでしのいで迎えた15番で3度目のバーディーとなるも、17番でボギー、18番でダブルボギーと、思うようなゴルフができずホールアウトした。優勝にも「内容をよくしたい」と反省を口にする。

 昨年は妹で沖縄カトリック中3年の柚(カヌチャ)が優勝した。「先を越されて悔しくて、今年は勝ちたかった」。妹が活躍する姿に刺激を受け、自身の糧としているようだ。4月から長崎国際大に進学し、新しい環境でゴルフに向き合う。「ゴルフだけでなく人間としても成長したい」とさらなる飛躍を誓った。

 (金良孝矢)

 第60回全琉アマチュアゴルフ選手権(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社、特別協賛・住友生命)最終日は31日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄で各部門(いずれもパー72)の決勝が行われた。一般(7265ヤード)は2位で出た米須清幸(カヌチャ、興南高)がイーブンパーの72で回り通算5オーバーで初優勝を飾った。女子A(6103ヤード)は首位に4打差の2位から、宮城杏(カヌチャ)が2オーバーの通算5オーバーで頂点に立った。50歳以上で競うシニア(6516ヤード)は首位タイで出た安喜正満(PGM)が5オーバーで優勝した。60歳以上のミッドシニア(6250ヤード)は通算4オーバーの仲松景弘(PGM)が首位を守った。女子B(5044ヤード)は、2位からトップの金城歩未(フリー)に追い付いた金城円(美らオーチャード)がプレーオフの末に栄冠を手にした。決勝は一般84人、シニア57人、ミッドシニア59人、女子A22人、女子Bは26人が戦った。

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