春の陽気に誘われて三床山ハイキング…ぬかるんだ道には苦戦も里山のよさ実感【ふくいのそと遊び】

三床山で春のハイキングを満喫してきました
登山道の雪はすっかり消えていましたが、ぬかるんでとても滑りやすい。滑り止めになる藁ひもを車に置いてきたことが悔やまれてなりません
山頂に到着。コーヒーで一服

  日ごとに暖かくなり、すっかり春らしい陽気になりました。

 2日間の日程で大野市で雪中キャンプを楽しむ予定でしたが用事が重なり断念。でも春の陽気に我慢できなくなり午前中の空き時間を利用して、今年最初のハイキングに出掛けることにしました。

 同行者は山菜採りや狩猟、キャンプが趣味で年中、山と遊んでいるベテラン。この同行者、主に急な斜面や獣道は登ったり降りたりしていますが、レジャーとしての山登りはあまり経験がありません。山登りに一緒に行ってみたいということで鯖江市の三床山(みとこやま/標高約280m)へ向かいました。

 三床山は、とても歩きやすい道で人気がある里山。先週まであった雪はすっかり消えていましたが、雪解け水と前日の降雨でウェットな粘土質の土が露出し、とても歩きづらい道へと変わっていました。

 とはいえ登山道の状況はある程度予測できていたので、低山とはいえグリップ力の高い登山ブーツを装着。でも上りは良くても下りになると踏ん張りが効かず滑る滑る。藁ひもがあればブーツに巻いて滑り止めにできるのですが、藁ひもは車の中。おいてきたことを悔やみながら尻もちを1回、2回とついていきます。

 コケるたびに振り返ると同行者の山のベテランは冷ややかに笑っています。普段から道なき道を歩いているから体幹が鍛えられていて、ぬかるんだ道でも足取りはしっかり。一体どちらが初心者なのか…笑笑

 40分ほどで山頂に到着し、うっすら残っていた雪で泥だらけの手を洗い、ベテランに淹れてもらったコーヒーで一息…。季節を問わず山の上での温かい飲み物は、最初の一口目が最高に美味しいですね。お腹が空いたので下山しました。春の里山の楽しさは十分に満喫できました。

 

 新型コロナの心配もいまだあり、今年も県内でアウトドアライフを楽しむことが多くなりそうです。その足がかりとして、里山など低山での“プチ贅沢テント泊”ができないかなあと考えています。

 通常のテント泊だと荷物を担いで登るので、持ち物は最低限の物を選び、重量を出来る限り減らしたりしますよね。プチ贅沢テント泊のフィールドは標高が低い里山ですから、山頂を往復して荷物を運ぶ事も可能です。普段のテント泊では決して持って行かない少し贅沢なアイテムも、大きいテントも本体とフレームを別に持てば運ぶことも可能です。

 中腹ベースでの設営だと、午前中に荷物の運搬・設営を終え、午後から登山して夕方ベースに下山すれば、まったり夜のキャンプを楽しめるはず。低山でも山中の夜は静かで、晴れていれば星空もきれいでしょう。

 問題はキャンプができる場所。テントの設営が可能なエリアなのか、許可はもらえるのかなど確認した上で、登山道や他の登山者に迷惑になりそうな場所や立ち入り禁止区域などを避けた適切な設営場所を探す必要があります。もちろん焚火・バーナー・ストーブなど火の扱いにも十分な注意が必要です。

 最適な場所ややってみたよ!っていう情報や経験談ありましたら、参考にしたいのでぜひ教えてください! enjyoi Trekking!

(アウトドアセレクトショップ「MONOLITH/モノリス」=福井市中央1丁目 吉川雄一)

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