淡墨桜と菜の花、秦野の夜に彩り「散るまでの変化楽しんで」

見頃を迎えた淡墨桜。ライトアップされるとピンクと黄色のコントラストが里山の夜を彩る=1日午後6時20分ごろ、秦野市蓑毛

 秦野市蓑毛(みのげ)で「淡墨桜(うすずみざくら)」が見頃を迎えている。今年は1、2月に寒さが続き、例年より2週間ほど遅く開花した。周囲には開花に合わせて植えられた菜の花も見頃となっている。4月1日からは夜間のライトアップが始まり、ピンクと黄色のコントラストが夜空に浮かび上がった。

 淡墨桜は淡いピンクのつぼみから花が咲き、散り際には花びらがうっすら墨色に変化するのが特徴。

 蓑毛地区の活性化を目指す市民団体代表の猪股義晴さん(73)が、33年前に岐阜県の根尾谷から高さ約1メートルの淡墨桜の苗を譲り受け、現在の約25メートルほどまで育ててきたという。

 猪股さんは「咲き始めから散るまで楽しめるのが淡墨桜の良さ。短い間でもさまざまな変化を楽しんでほしい」と話す。

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