ドジャースがクローザー確保 ポロックとの交換でキンブレル獲得

日本時間4月2日、ドジャースはAJ・ポロックをホワイトソックスに放出し、クレイグ・キンブレルを獲得するトレードが成立したことを発表した。守護神ケンリー・ジャンセンがFAとなってブレーブスと契約し、クローザーが空席となっていたドジャースだが、現役最多372セーブの実績を誇る大物クローザーの獲得に成功。一方、ホワイトソックスはレギュラーが固まっていなかった右翼に昨季OPS.891をマークした強打者を加え、さらに打線を強化した。

現在33歳のキンブレルは、昨季カブスとホワイトソックスで合計63試合に登板して4勝5敗24セーブ、6ホールド、防御率2.26を記録。2019~20年の不振を脱したが、クローザーとして起用されたカブスでは防御率0.49と好調だったのに対し、リアム・ヘンドリックスにつなぐセットアッパーを務めたホワイトソックスでは防御率5.09と不本意な成績に終わった。新天地ドジャースではジャンセンの後釜としてクローザーを務めるとみられるが、まだ33歳であることを考えると、今後は過去2人しかいない500セーブや600セーブの大台到達にも期待がかかる。

現在34歳のポロックは、昨季ドジャースで117試合に出場して打率.297、21本塁打、69打点、9盗塁、OPS.891を記録。短縮シーズンの2020年にも16本塁打を放ってOPS.880の好成績を残しており、平均を大きく上回る攻撃力を期待できる選手である。ホワイトソックスはティム・アンダーソン、ルイス・ロバート、ホセ・アブレイユ、エロイ・ヒメネス、ヤスマニ・グランダルらが並ぶ強力打線のなかで右翼だけレギュラー不在だったが、ポロックの獲得で確固たる正右翼手を確保することに成功した。

なお、今回のトレードに金銭は含まれないという。今季終了後にFAとなるキンブレルの年俸は1600万ドル、ポロックは今季の年俸が1000万ドルで来季は1000万ドルの選手オプション(またはバイアウト500万ドル)となっている。

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