F1ラスベガスGPは異例の土曜22時スタート「最高の形でショーを提供するため、柔軟に判断した」とCEO

 F1のCEOステファノ・ドメニカリは、2023年に新たにF1カレンダーに加わるラスベガスGPについて、決勝は土曜夜22時にスタートすると明かし、それが現地の観客とヨーロッパのファンにとってベストな時間帯だったと説明した。

 3月31日、F1は2023年にアメリカでの3つ目のグランプリとして、ラスベガスGPを開催することを発表した。ラスベガスでは1981年と1982年にF1が開催されたが、今回はダウンタウン中心部の6.12km、14ターンのストリートサーキットが使用される。ベネチアン、シーザースパレス、ベラージオなどの有名ホテルの前を通過するコースで、トップスピードは342km/h以上に達すると予想されている。

F1ラスベガスGPのコースレイアウト予想図

 2023年11月に予定されているラスベガスGPは、決勝はナイトレースとして土曜に開催される。つまり、フリープラクティスは木曜、予選は金曜と、通常より1日早いスケジュールで開催されることになる。

 また、他のナイトレースよりもスタート時刻が遅く、ドメニカリによると、現地時間の22時を予定しているという。

「状況からして、この時間帯、この時間枠が、当イベントにおいて完璧だと思う」とドメニカリは語り、伝統的な午後3時スタートはラスベガスに関しては「完全な間違い」であるとも述べた。

「そのため、我々はフレキシブルに対応した。最高のショーを披露するための正しい時間帯であり、何も問題はないと考えている」

「ヨーロッパでのタイミングに関して、我々が決めた土曜夜22時という決勝スケジュールは完璧だ。(ラスベガスの)観客にとってもそうだ」

 ラスベガス土曜22時は、イギリスでは日曜朝6時、日本時間では日曜15時に当たる(サマータイムの場合、イギリス5時、日本14時)。

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