現役大学生ライダーが最新バイクを紹介/東京モーターサイクルショー2022

 オートスポーツweb読者のみなさん、はじめまして! バイクが大好きな現役大学生のAmi.Uです。私の将来の目標は、バイクのあらゆる“楽しさ”を伝えられるジャーナリストになること。今はオートスポーツwebさんをはじめとしたメディアで、ジャーナリスト見習いとして修行中です!
 
 今回、私は3月25日(金)から3日間にわたって東京ビッグサイトで開催された『第49回東京モーターサイクルショー』に潜入してきました。3年ぶりの開催ということもあって、会場はとても活気があり、素敵なバイクの数々に終始ハイテンションでした!

はじめまして、バイクが大好きな大学生のAmiです。両親共にバイク乗りのため小さい頃からバイクに触れて育ちました。その両親の影響で、ロード、オフロード問わず乗るのも見るのも大好きです!

 オートスポーツweb編集部から与えられたミッションは『私視点で気になったバイクを読者のみなさまに紹介する』こと。しかしその一方で、私の中ではもうひとつ裏(!)ミッションが……それは『Myウェア&ライディングシューズを探す(買う)こと』です(笑)

 私はバイクに乗る際、万が一の時のためにも、ヘルメットだけでなくライディング専用シューズやプロテクター入りのウェアを身につけておきたいと思っています。でも、バイクグッズの専門店では女性用のグッズの取り扱いは少ないのが現実です。価格も高めで、懐が心許ない学生には手が出しづらいという悩みもあります。

 そこで、『東京モーターサイクルショー』の出番! ここではバイク周辺グッズのメーカーも数多く出展していて、さらに女性向けの専用コーナーもあるという事前情報をキャッチしていました。私の裏ミッションには、ピッタリの場なのです。

 早速、東京モーターサイクルショーの会場へGO! まずは、ウェアからチェックします(裏ミッションからスタートです笑)。事前情報通り、『レディスサポートスクエア』には、女性向けのウェアやシューズ、グローブなど気になるグッズがたくさん揃っていました。さらにブース内には女性に人気のバイクも展示されていました。ウェアを試着した状態で跨ってみることができるという、至れり尽せりぶりでした。

『レディスバイク』がプロデュースする女性ライダーのための専用コーナー『レディスサポートスクエア』。
『レディスサポートスクエア』
バイクウェアの最新コレクションがチェックできるのも、モーターサイクルショーの魅力。

 私はかねてより、膝と腰にパッドが入っているライディング用のパンツを探していたのですが、なかなかその条件と値段に合うものを見つけられていませんでした。ですが、ついにコレだ! というアイテムに出会うことができたんです。

 それが、『Rosso StyleLab』という女性向けウェアを展開しているブランドのライディング用パンツです。膝と腰に取り外し&洗濯可能なパッドが入っていて、着心地も抜群! さらに脚長効果もあるデザイン! なによりお値段はアウトレット価格の1万円!(定価は1万7000円)。即購入を決めました。

女性用向けウェアを展開している『Rosso StyleLab』。ずっと欲しかった膝と腰にパッドが入っているライディング用パンツに出会うことができました。

 バイクギアメーカーの『SCOYCO』では、ライディングシューズも試着しました。以前、SCOYCOのシューズにひと目惚れしたものの、足を運んだ店舗には私のサイズの取り扱いがありませんでした。ネットショップでサイズ確認をしないで購入するのも怖くて、諦めていました。ですが、会場内のブースには、小さいサイズも揃っていて、スタッフの方の丁寧なアドバイスのもと、自分に合うサイズを見つけることができました! さらにネットショップ20%オフクーポン付きのステッカーまでいただけました!

バイクギアメーカーの『SCOYCO』では、展開している全サイズが展示されていて、試着することができました。

 
 裏ミッションのレポートはこれくらいにして、ここからが本番です! 会場内を練り歩き、実際に車両に跨ったり、メーカーの方々からお話を伺ったりして、私が「いつの日か乗ってみたい!」という目線で気になったバイクを紹介していきます。

「バイク選びでチェックすることは、足つきの良さや車体の重さ、ギヤの操作がしやすいかどうかです。あと、姿勢が楽なのか、疲れにくいのかなども気になります」

■私視点で選んだ気になったバイクを紹介

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■プジョーモトシクル・ジャンゴ150エバーションABS

プジョーモトシクル・ジャンゴ150エバーションABS

■「女の子ウケ間違いなし! 1950年代にタイムスリップできるネオレトロスクーター」

 プジョーの二輪部門『プジョーモトシクル』のブースで出会ったスクーターが『ジャンゴ』です。ジャンゴシリーズは、1953年に発売されたS55というプジョー最初のスクーターのデザインをオマージュしたもの。レトロなデザインと現代のバイクの快適さを掛け合わせた“ネオレトロ”が特徴となっています。

 で、このスクーター、とにかく可愛いんです! 2トーンカラーの色使いや丸型のレトロなメーター、昔のバイクを意識した樽型グリップなど、細部まで凝ったデザインは女性からの支持率が高いと思います。また、フランス車らしくシートの座り心地も抜群。前後が分かれたセパレートシートは、タンデム時にふたりのライダーがともに快適に乗ることができます。

 ブースのモデルさんたちもバイクのカラーリングに合わせて、トリコロールのレトロなワンピースを着用。それが1950年代のアイス屋さんのようで、とっても可愛かったです!

プジョーモトシクル・ジャンゴ150エバーションABS

■ハスクバーナ・スヴァルトピレン 401

ハスクバーナ・スヴァルトピレン 401

■「私史上最推し! 洗練された都会のエクスプローラー」

 オフロードバイクがメインのメーカー、ハスクバーナ・モーターサイクルズが2018年に発売したオンロードバイクがスヴァルトピレンです。都会のライダーが乗りたいバイクをリサーチして開発されたそうで、“都会のエクスプローラー”とも称されています。

 車名のスヴァルトピレンとは、“黒い矢”のこと。その名の通り、マットな黒いカラーリングが印象的で、タンクから流れるような形状のボディやスパッと切られた短めで細身のシートなど、洗練されたスタイリングが特徴です。

 実はこのバイク、私の最推しマシンなんです。実際に公道で乗ったこともあるのですが、街中で機敏に走れたのはもちろん、高速道路や峠道でも楽しく快適なライディングができました。さらにブロックタイヤを装着しているため、林道などでの軽いオフロード走行もこなしてくれます。

 スヴァルトピレン シリーズは『スヴァルトピレン 401』の他に、701、250、125とさまざまな排気量が揃っていて、選択肢が多いのも高ポイント。男女問わず、「誰よりもカッコよくバイクに乗りたい!」という方に超オススメの一台です。

■エネルジカ SS9+

エネルジカ SS9+

「420kmの航続距離を誇る世界初のクラシックスタイルをまとった電動バイク」

 電動バイクの世界選手権MotoEにマシンを供給していたエネルジカが、2022年から日本で市販車の販売を開始する予定です。そのラインアップの中から今回注目した『SS9+』は、世界初というクラシックレトロスタイルの電動バイク。黄色いタンクがブースでひと際目立っていました。

 最高出力は80kWと、エンジン車だと800〜900ccほどの大型バイクに相当するほどパワフル。しかし、現行の法律では電動バイクはすべて250cc扱いとなるため車検が要らず、燃料代ももちろんかからないため、維持費を相当抑えることができるそうです。

 また、電動バイクのネガティブポイントであった航続距離が大幅に伸び、一充電で約420km走行可能というのも驚き。しかし、重量は260kgとヘビー級……私では跨った状態でマシンを起こすことができないほど重かったです。とはいえ、電動バイクの世界では軽量化がどんどん進んでいるそうなので、今後の進化にも期待したいと思います!

 ちなみに、エネルジカは、マラソンレースの先導を務める白バイは排気ガスが出ない方が良い、という考えに基づいて『電動バイクの白バイを作ること』が目標のひとつとのこと。これからの開発がとっても楽しみです。

■ヤマハMT-09

ヤマハMT-09

■「官能的な走りとサウンドがライダーを刺激する大人気ネイキッド!」

 ヤマハのネイキッドバイクMTシリーズの888cc版が『MT-09』。2014年に誕生し、2021年夏にフルモデルチェンジして新型へと生まれ変わりました。MTとは『Master of Torque』の略。力強さと心地よいサウンドで「走りが楽しい」バイクとして人気を集めています。

 実はMTシリーズには以前から憧れを抱いており、今回、ついに念願叶って跨がることができました。ただMT-09は大型バイクなので、シート高は825mmとやや高め。身長161cmの私は、跨ったときに足をつってしまいました(苦笑)。機会があれば排気量が小さい『MT-07』や『MT-03』、『MT-25』にも跨ってみたいなぁと思いました。

■トライアンフ・ストリートトリプルRS

トライアンフ・ストリートトリプルRS

■「Moto2エンジンを搭載した高性能ストリートマシン!」

 イギリスメーカーであるトライアンフのストリートトリプルも気になっていたバイクです。というのも、ストリートトリプルの心臓は、世界選手権Moto2クラスのマシンにも使われている3気筒765ccエンジンなんです。そしてRSはストリートトリプルの中でも最上位モデルで、本格的なサーキット走行にも対応しています。

 そんなハイパフォーマンスなバイクなのですが、跨ってみてまず驚いたのは、その座り心地の良さ。シートがフカフカで、これなら長距離走行も快適にこなせそうです。

 黒とシルバーを基調としたカラーリングも美しくて、個人的にはちょっと背伸びをして、カッコつけて乗りたいバイクだなと思いました。

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 3年ぶりの開催となった『東京モーターサイクルショー』。どこのブースもとても盛り上がっていました。中でも人の多さが目立っていたのは『ホンダモーターサイクルジャパン』ブースで、入場まで脅威の2時間待ちという大賑わいぶり。レース車両から最新の市販モデルまでバラエティ豊かな展示車両が揃っていました。専用アプリ『HondaGO RIDE』をインストールしてオリジナルのスマホリングのガチャガチャができるコーナーには、老若男女のバイク乗りが大興奮。私もガチャガチャに挑戦して、HRCロゴ入りのスマホリングをゲットすることに成功しました!

入場2時間待ち!大人気だったホンダモーターサイクルジャパンのブース
ホンダモーターサイクルジャパンブース、CBR600RR小山知良選手号
「ホンダブースでは、レース車両から市販車の最新モデルまで、いろいろな車種に跨ることができました」
「HRCロゴ入りのスマホリングをゲット!」

 そのほかにも、いろいろなブースでステッカーやポスターなどが配布されていて、バイク好きのハートを刺激する光景をたくさん見ることができました。スタッフの方もお客さんもみんな素敵な笑顔をたたえていて、改めて「バイクって良いなあ」と実感しました。

 次回は、4月中旬に開催されるJAIA輸入車二輪車試乗会・展示会に参加予定です。海外のいろいろなバイクに試乗できるそうなので、今からワクワクが止まりません。これからも、みなさんにバイクの魅力と楽しさをお伝えできるようにがんばります!

「スポーツタイプやアメリカンもカッコ良いですが、一番好きなのはネイキッドです」
スズキ・Vストローム250-ABS。女性でも乗りやすそうなアドベンチャーバイクです。
オフロードタイプのバイクもチェック!
今年から日本でも始まる世界への登竜門・FIM MiniGPに使用される、Ohvale GP-O 160。
大きい!!! BMW S 1000 Rは全日本ロードレースST1000クラスでも使用されるマシンです。
BELL HAMMERブースにて、Moto3山中琉聖選手の等身大パネルと全日本ロードレース奥田教介選手と記念撮影♪
ミツバサンコーワブースでは、私が出演したドライブレコーダーのPVが流れていました。
テイスト・オブ・ツクバ加賀山選手号と“RK”チェーンのコラボにビックリ!
『第49回東京モーターサイクルショー』に潜入! 現役大学生ライダーの本音でGO!

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