長崎県内でも「BA・2」確認 オミクロン株の派生型

 長崎県は1日、県内の新型コロナウイルス陽性者に対するゲノム(全遺伝情報)解析状況を公表した。2月27日以降に解析結果が判明した計87件のうち、14件が感染力がより強いとされるオミクロン株の派生型「BA・2」だった。県は派生型でも従来と同様の対策が有効として、手洗いやマスク着用、3回目のワクチン接種を呼び掛けている。
 長崎県によると、2月28日に陽性となった感染者の検体が県内で初めて「BA・2」と確認された。先月27日から1日までに解析結果が出た32件の中では11件が「BA・2」だったが、陽性者全員の検体ではなく派生型の疑いがあるものをゲノム解析しているため、どの程度置き換わりが進んでいるかは不明という。
 県内は先月7日にまん延防止等重点措置が解除されて以降、新規感染者は減少傾向にあったが、20日すぎから前週を上回るようになり、31日は16日ぶりに300人を超えた。県は「BA・2」の影響かどうかは精査が必要としている。

 


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