コロナ禍前より3割減 21年、和歌山県内への観光客数

和歌山県内への観光客数の推移

 2021年に和歌山県内を訪れた観光客数は2487万9千人で、コロナ禍前で過去最多だった19年の3543万3千人に比べ3割減少したが、20年の2478万4千人より9万5千人(0.4%)増えた。

 県によると、日帰り客数は2149万6千人で、19年より843万5千人(28.2%)減少したが、20年比では4万4千人(0.2%)の減。宿泊客数は338万3千人で、19年より211万9千人(38.5%)減ったが、20年よりは13万9千人(4.3%)の増加となった。

 ゴールデンウイークや夏の緊急事態宣言、県民への外出自粛要請などで、需要が低迷したが、県民の県内旅行の費用を補助する「わかやまリフレッシュプラン」の効果などにより持ち直したため、前年比で微増となったという。

 主要観光地別では旧白浜町の総数は245万6千人(19年比28.8%減、20年比3.5%増)▽田辺市龍神村28万8千人(55.5%減、18.8%減)▽同市本宮町95万7千人(49.1%減、28.5%減)▽旧串本町114万4千人(29.5%減、0.4%減)▽那智勝浦町89万2千人(34.0%減、7.1%増)▽和歌山市465万3千人(32.6%減、4.1%増)▽高野町118万3千人(20.2%減、1.9%減)となった。

■外国人宿泊客は激減

 一方、県内に宿泊した外国人客数は5524人で、コロナ禍前で過去最多だった19年の50万1844人の1%に減少した。

 20年は4万5005人で、前年の1割以下に減少していたが、21年はさらにその1割ほどに減った。

 国別では中国が最も多い1264人、次いでアメリカ843人、ドイツ383人などだった。

 市町村別では和歌山市が2292人(20年比1万679人減)、新宮市が554人(701人減)、白浜町が513人(1万2230人減)など。

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