【川崎フロンターレ】地元企業とタッグでSDGs促進 公式戦開催時にイベント、環境保護の啓発も

調印式を行った(右から)J1川崎の吉田副社長、、染めQテクノロジィの菱木社長、川崎市産業振興財団の三浦理事長=等々力陸上競技場

 サッカーJ1の川崎フロンターレが地元企業と手を組んで、SDGs(持続可能な開発目標)の促進活動に乗り出した。抗菌加工などを手掛ける「染めQテクノロジィ」との協業がこのほど決まり、2日に調印式を実施。今後は公式戦開催時のイベントなどで、環境保護の啓発活動に努めていく。

 この日の合同会見には、クラブの吉田明宏副社長と同社の菱木貞夫社長、川崎市産業振興財団の三浦淳理事長が参加。6月の札幌戦で開催される「かわさきSDGsランド」で、同社の最新技術を体験できるブースを出展することなどが発表された。

 今後は他のパートナー企業ともSDGs促進に向けて協業を進める予定で、吉田副社長は「単なるサッカークラブではなく、地域の社会インフラとしてなくてはならないクラブを目指す」とコメント。菱木氏は「地域の人とこれだけ結束のあるチームがあることに感銘を受けている。私たちの技術を精いっぱい世に広めていきたい」と語った。

 クラブは2008年から多摩川河川敷の清掃活動を行うなど、環境保全活動にも力を入れており、21年には市から「かわさきSDGsゴールドパートナー」に認定された。

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