「カムカムエヴリバディ」舞台、滋賀の神社が脚光 ヒロイン願掛けシーン

ドラマの重要なシーンに登場した立派な拝殿(東近江市五個荘金堂町・大城神社)

 滋賀県東近江市五個荘金堂町の大城神社がNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の舞台として使われ、訪れる人が増えている。近江商人屋敷などが残る国の重要伝統的建造物群保存地区内にあり、市観光協会は新たな観光スポットとして期待を寄せている。

 同神社は、ヒロインが願掛けするなどドラマの重要なシーンに使われた。

 聖徳太子建立の寺院が創建のいわれという神社は、趣のある商人屋敷や民家が立ち並ぶ地域にある。大木に囲まれ、静寂の中にたたずむ拝殿や社殿は荘厳な雰囲気で、ドラマや映画の撮影で利用されてきた。10年以上前にも、桑田佳祐さん出演のCMで使われた。

 普段、観光客は少ないが、昨秋のドラマ放映以降、北海道や鹿児島からも御朱印を求めに来る人がいるという。岐阜県関市から母親と訪れた女性(17)は「大好きな俳優さんが出ているので、実際に参拝できて感激です」と喜ぶ。

 市観光協会の清水元さんは「神社を知ってもらい、周りも歩いて金堂地区の町並みの魅力を感じてほしい」と話している。

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