エンゼルスがアップトンのDFAを決断 今季の年俸は2800万ドル

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、エンゼルスは5年契約の最終年を迎えていた34歳のベテラン外野手、ジャスティン・アップトンのDFAを決断したようだ。今春のアップトンは一塁守備にも意欲を見せ、オープン戦では7試合に出場して打率.333、3本塁打、11打点、OPS1.407の好成績をマーク。しかし、エンゼルスはチーム内にアップトンの居場所はないと判断した。なお、アップトンの今季の年俸は2800万ドルだが、これはエンゼルスに負担義務がある。

エンゼルスではブランドン・マーシュ、ジョー・アデルという2人の若手外野手が台頭。この2人に出場機会を与えるためにアップトンはレギュラーポジションを剥奪され、左打ちの正一塁手ジャレッド・ウォルシュと併用する右打ちの一塁手として起用することも検討されていた。ところが、エンゼルスはシーズン開幕まで1週間を切ったタイミングでアップトンのDFAを決断。ロースターの貴重な1枠をアップトンではなく他の選手に与えるほうがチームにとって好ましいと判断したのだろう。

エンゼルスが高額年俸選手を契約最終年に放出するのは昨季のアルバート・プホルス(現カージナルス)に続いて2年連続となる。エンゼルスは昨年5月、10年契約の最終年を迎えていた年俸3000万ドルのプホルスのDFAを決断。プホルスはその後FAとなり、ドジャースがメジャー最低年俸だけを負担する形でプホルスを拾った。エンゼルスから正式にリリースされ、アップトンがFAになったあとであれば、他球団はメジャー最低年俸だけを負担してアップトンを獲得できる。オープン戦で好成績を残しているため、興味を示す球団は出てくるかもしれない。

なお、エンゼルスは開幕ローテーションを担う6人が決定。有望株リード・デトマーズが先発6番手争いを制し、開幕戦から大谷翔平、パトリック・サンドバル、ノア・シンダーガード、ホセ・スアレス、マイケル・ロレンゼン、デトマーズの順に先発する。

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