ブレーブスの救援右腕・ジャクソン トミー・ジョン手術が濃厚に

昨季ブレーブスのセットアッパーとして活躍し、リーグ2位の31ホールドをマークしたルーク・ジャクソンがトミー・ジョン手術を受ける可能性が高まっている。ブレーブスはジャクソンがMRI検査を受けた結果、右肘の内側側副靭帯にダメージが見つかったことを発表。トミー・ジョン手術からの復帰には通常12~18カ月を要するため、手術を受けた場合、今季中の復帰は絶望となる。今オフのブレーブスはケンリー・ジャンセンらを獲得してブルペンの層に厚みを加えており、今オフの補強が持つ意味はさらに大きくなりそうだ。

現在30歳のジャクソンは2015年にレンジャーズでメジャーデビューし、2017年からブレーブスに加わった。メジャーに定着したのは2019年シーズンで、この年は70試合に登板して9勝2敗18セーブ、9ホールドを記録。翌年は防御率6.84と不振に苦しんだが、昨季は自己最多の71試合に登板して2勝2敗、31ホールド、防御率1.98というキャリアハイの成績を残した。ポストシーズンでは11試合に登板して4ホールドを記録。リーグ優勝決定シリーズでは打ち込まれたが、地区シリーズとワールドシリーズは合計7試合を無失点に抑え、26年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。

ブレーブスは昨季のワールドシリーズ制覇の立役者となったウィル・スミス、タイラー・マツェック、A・J・ミンターらの強力ブルペンを誇り、さらに今オフはジャンセン、コリン・マクヒュー、ダレン・オデイ、タイラー・ソーンバーグらを補強。強力ブルペンはより一層充実し、層が厚くなった。ジャクソンの離脱を想定した動きではなかったはずだが、ブルペンの層に厚みを加えていたことでジャクソン離脱のダメージを最小限に食い止めることができそうだ。

ジャンセンの加入により、昨季クローザーを務めたスミスがセットアッパーに回り、ジャクソンに代わる右のセットアッパーはマクヒューが有力。マツェックとミンターの両左腕、オデイとソーンバーグの両ベテラン右腕らが脇を固めるブルペンはメジャー屈指の充実度を誇っている。

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