桜見ながら窯元巡り 波佐見・中尾山で「桜陶祭」

窯元展示場で器を探す買い物客=波佐見町中尾郷

 長崎県東彼波佐見町中尾郷の陶郷、中尾山で2日、「桜陶祭」が始まった。満開の桜の下、焼き物ファンらが郷内を散策した。3日まで。
 同郷自治会や窯元、商社などでつくる実行委が開き34回目。ファンらはレトロなたたずまいの坂道を上り下りしながら窯元を訪問、器を選んでいた。器と料理がセットになった名物の「陶箱弁当」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続き、多くの窯元で取りやめた。
 長崎市から訪れた会社員の女性(42)は「窯元を見て歩くのは久しぶり。桜も見頃でいい運動になった」と目を細めた。
 期間中、歩行者の安全確保のため、近くの中尾郷グラウンドに臨時駐車場を開設。井石郷の波佐見陶磁器工業協同組合会館前からはシャトルバスが出る。

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