café BISCUIT(カフェビスキュイ) ~ シガーフライが愛される理由。梶谷食品初の直営店

café BISCUIT(カフェビスキュイ)」は、梶谷食品(かじたにしょくひん)初のアンテナショップ。

梶谷食品の「シガーフライ」といえば、岡山木村屋の「バナナロール」とともに、岡山県民の定番おやつとして半世紀以上愛されています。

ビスケットとディップの楽しみ方、お昼まで食べられるモーニングも魅力的。

「シガーフライとバナナロールは、つい熱く語りたくなる!」

そんな岡山愛に溢れたカフェビスキュイ。

岡山在住10年以上の筆者も、まだまだ知らない岡山・倉敷にであいました!

中庭の癒し空間。クラシキ庭苑内にあるカフェビスキュイ

倉敷美観地区のメインエリア、倉敷川沿いにある「クラシキ庭苑(ていえん)」。

2014年オープンのクラシキ庭苑は、町屋をリノベーションしてできた複合施設です。一番手前にあるのが「カフェビスキュイ」。

クラシキ庭苑(ていえん)の見取り図。奥に長い長屋造りになっています。

カフェビスキュイのほか、以下の2店舗が入っています。

  • 珈琲専門店「kobacoffee(コバコーヒー)」
  • ショットバー 「Salon de Ric’s(サロン・ド・リックス)」

ちょっと隠れ家的なスポットですね。

梶谷食品にとって、初めての直営店であるカフェビスキュイ。

「岡山県外の人に梶谷のビスケットを知っていただきたい」と、ギフトセットや贈答用も取りそろえてあります。

クラシキ庭苑の入り口から続く小路。
一番奥のショットバー「サロンドリックス」のドアが見えます。雰囲気ある!

少し進むと中庭をのぞむテラス席。ゆったりとしていい雰囲気です。

中庭からは、ぽっかりと空が見えますよ。

美観地区にはこの中庭のような場所がありますが、クラシキ庭苑も落ち着いた静かな空間です。

ビスケット色の店内?レトロモダンが落ち着きます

カフェビスキュイの入り口は引き戸です。町屋の面影を感じますね。

カフェビスキュイの店内に入りましょう。右側はドリンクやフードを注文するカウンターがあります。

全体的に暖色系のインテリアで統一され、温かみがある店内です。もしやビスケットの色?

カウンターの反対側にあるギフトコーナー。
梶谷食品のビスケットのほかに、岡山木村屋特製バナナクリーム、オレンジクリームなどが並びます。

梶谷食品と岡山木村屋、実は同じグループの系列会社なんだそうです(工場もとなり同士)。

お店に入って左側にあるイートイン席。赤と白のイスがレトロでかわいい!

平日は観光客が多いそうですが、休日は地元岡山のお客さんもたくさん来るそうです。

イートインの奥には民芸品が展示されています。なんだかほっこりとかわいらしいので、つい写真を撮ってしまいました。

カフェビスキュイに展示されている作品は「日本郷土玩具館」「+1GALLERY(プラスワンギャラリー)」で取り扱っています。

店内でひときわ目立っていたのが、10台ほどのオープントースター。

トースターはモーニングのトースト用に揃えられました。お客さんが好きなトースターでパンを焼けるように、だそうです。

「売り物ですか?とよくお客さまに聞かれるんですけど…」

と梶谷食品の担当さん。ここで気になるトースターのお試しができますね。

ビスケットが主役!カフェビスキュイのメニュー

フード、ドリンクはカウンターで注文します。料金は先払いです

支払方法は現金のほかに、電子マネー(iD、QUICPay、交通系ICカード、楽天Edy)に対応。各種クレジットカードも使用できます。

食べ歩きもできるビスケットカップ。

梶谷食品といえば「シガーフライ」がおなじみですが、右側にあるミルクビスケットのように新しい商品も販売しています。

キャラメルシガーフライは食べ歩きにも良さそうです。

サクサク食感のシガーフライにキャラメルをコーティングした、カフェビスキュイ限定商品です。

カフェビスキュイのメニュー。ビスケットは120円(税込)、ディップは110円(税込)から。

例えば、以下の商品を注文した場合には550円(税込)で楽しめます。

セットメニューは、ビスケットを3種類選べることができます。優柔不断であれもこれも食べたい私にピッタリ…!

モーニングは午前8時~12時まで。モーニング難民になりがちな美観地区で貴重なお店です。

実は、私がカフェビスキュイを知ったきっかけもモーニング。

お腹を空かせて美観地区をさまよい歩き、やっとたどり着いたのがこちらのお店でした。

選べるディップは10種類。岡山木村屋特製バナナクリームにオレンジクリーム、塩気がある具だくさんオリーブオイルも。

プレミアム清水白桃クリームは、カフェビスキュイとイオンモール岡山の岡山木村屋直営店限定商品。限定と聞いたらどんな味か気になりますよね。

選べるトースターで焼ける!ディップ付きのトーストセット

モーニングのトーストセット(590円:税込)。セット内容は以下のとおりです。

  • 岡山木村屋の食パン(写真は5枚切り。6枚切りも選べます)
  • 選べる2種のディップ
  • ソフトドリンクまたはスープ(+ 100円:税込)
  • 選べるビスケットカップまたは蒜山ジャージーヨーグルト

先ほど紹介した、気になるトースター。実はテーブルに持ってきてパンを焼くことができるんです!

おすすめは「イギリス製ローレット社」のトースター。ホテルやレストランのような焼き上がりだとか。とても楽しみです。

トースターの取り扱い方法は、お店のスタッフさんが丁寧に教えてくれますよ。

トーストとセットのディップ。定番のバナナクリーム、そして限定のプレミアム清水白桃クリームをチョイスしました。

ビスケットは3種類を食べ比べ。

  • 限定商品「キャラメルシガーフライ」
  • かるい食感の「バタークラッカー」
  • ほんのりミルク風味の「ミルクビスケット」

焼き上がるまでにつまめるのがいいですね。

そうこうしているうちに、トーストが焼き上がりました。

こんがりと美味しそうに焼き上がっています。熱々が嬉しい。

なかはふっくら、外はカリカリっと香ばしいトースト。バナナクリームとの相性も抜群です。

はじめて食べてみたバナナクリーム。
ふわっとした軽さ、そしてなんとも言えない儚い甘味。バナナの懐かしい香り。

ああ、これは「バナナクリームの味」としかいえません。

懐かしい岡山の味、ついに私もその味を知ってしまいました。

熱々チーズがとろりととろけるホットサンドセット

こちらはホットサンドセット(740円:税込)。セット内容はトーストセットと同じです。

中身は以下の4種類から選びます。今回はハム&チーズにしました。

  • ハム&チーズ
  • ベーコン&エッグ
  • 照り焼きチキン&ジャがチーズ
  • アップルチーズケーキ

岡山木村屋の食パンに、ロースハム、チーズ、マヨネーズ、ケチャップがサンドされています。

チーズがとろとろにとろけ、そのなかで際立つハムの存在感が良いですね。

木村屋のパンの美味しさもあり、ペロリといただきました。

ビスケットは以下の3種類。

  • シガーフライ
  • コンガリサクサク
  • キャラメルシガーフライ

キャラメルシガーフライはほんのり甘くて香ばしく、いくらでも食べられる美味しさです。

コンガリサクサクにプレミアム清水白桃クリームをのせてみました。

小さな一口なのに、瑞々しい白桃の香りが口いっぱいに広がります。これは驚きの美味しさ。

「食パンに合うものはビスケットにも合う」

と、これは担当さんの言葉ですが、本当に合います!!

岡山県民の大好きなおやつをギフトに!引き出物にも好評

梶谷食品の製品がずらりと並んだおしゃれなギフトコーナー。

棚にあるビスケットを見て、梶谷食品の直営店だと気付く岡山県民も多いそうです。

岡山ならではの、「桃太郎パッケージ」900円(税込)。

桃太郎パッケージは以下の4種類入りです。

  • シガーフライ
  • コンガリサクサク
  • バタークラッカー
  • ミルクビスケット

特におすすめなのがこちらの「白壁パッケージ」700円(税込)。筆者も以前お土産にこの白壁パッケージを贈ったところ

「かわいい、美観地区らしい、美味しい!」

と大好評でした。700円(税込)とリーズナブルなところも嬉しいポイント。

岡山木村屋特製バナナクリーム、オレンジクリーム、プレミアム清水白桃クリームも販売されています。

タレントの次長課長 井上さん大好物のバナナロールは、こちらのバナナクリームが使われているんですよ。

岡山の人は、バナナクリーム派かオレンジクリーム派で別れるんだとか…?

そしてベストセラー商品のシガーフライ(クラフト袋入り)、400円(税込)。

「はまちゃんが!」という番組内で、岡山県出身の漫才師 千鳥が紹介したシガーフライ。

ダウンタウンの「はまちゃん(浜田雅功さん)」もこれはうまい!と大絶賛されたそうですよ。

おしゃれなパッケージは、結婚式の引き出物にも使用されています。

子供の頃から親しんだもの、おやつとして選ばれる梶谷のビスケット。岡山県民の梶谷愛を感じます。

「変わらない味」がモットー。梶谷食品のこれから

スタッフの石原三津子さん

「梶谷食品の魅力、それは60年変わらないなじみのある味です」

とお話されたスタッフの石原三津子さん。

時代が変わっても真面目にコツコツと、シンプルにビスケットと向き合ってきたからこそ、愛されるロングセラーになったのでしょう。

「まだまだ、今のものをしっかりと発信していくことが大切ですね」

どこへ行っても何をしても、シガーフライが変わらずにある安心感。

岡山の人がちょっと羨ましいな、と感じました。

「変わらない味」梶谷食品の新しい試みが、カフェビスキュイにあります。

初めての直営店、初めてお客さんの顔が見える場所ができ、梶谷食品としても張り合いができたそうです。

カフェビスキュイは、ビスケットの新しい美味しさや楽しみ方はもちろん、梶谷食品と人を結ぶお店になっていくのかもしれません。

岡山県民が大好きなシガーフライとバナナクリーム。

私にもいつか、慣れ親しんだ懐かしい味になるといいな、と思います。

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