車中泊ブームが盛り上がる中、おすすめしたいのが「ルーフテント」。その名の通り、クルマの屋根に載せるテントだが、いったいどのような感じなのだろうか。メーカー純正タイプから市販モデルまで、3つのタイプを紹介する。
豪州の4WDパーツブランド「ARB」が展開する本格派ルーフトップテント
まず紹介するのは、オーストラリアに本拠を置く4WD専用のパーツブランド「ARB」が提供するルーフテント（ルーフトップテント）。
キャンプ場でテントを張るのは、慣れないと億劫な作業だが、こちらのルーフテントを展開するのは超簡単。専用カバーを外し、ハシゴを下ろしていくとテントが容易に立ち上がる仕組みになっている。
車体よりも張り出す格好で展開されるので、収納時のコンパクトさからは想像出来ないほど広い居室空間が確保される。
サイズなどに応じて3タイプのラインナップが用意されているから、搭載する車種や用途に応じて選びたい。
■ARB公式サイト：https://www.arb4x4.jp/
外に出ないで昇り降り出来る！？ 画期的なルーフテント「ツー・イン・ワン システム」
続いて紹介するのは、ジェームス・バロウド製「ツー・イン・ワン システム」と呼ばれるルーフテント。
単に屋根に載っているだけではなく、車両側のサンルーフとルーフテントと繋げることで、車内で上り下りが出来るという優れもの。肌寒い時期や、足元が薄暗いキャンプ場などで、わざわざ車外に出る必要がなくなるのは画期的だ。
ツー・イン・ワン システムの施工費はテント別で58万円。サンルーフがない車種でも、ガラスサンルーフを後付けして対応することも可能となっている（72万円）。
■ジェームス・バロウド公式サイト：https://www.jamesbaroud.jp/
カワイイMINIの屋根にテントが！ 欧州のみで売られる純正ルーフテントは日本でも大ヒットの予感！？
最後に紹介するのは、屋根にポップアップ式のテントを載せたMINI（ミニ）の純正キャンピングカー。これは欧州で2021年5月に発表された電動化モデルに、純正のルーフテントを搭載したものだ。
コンパクトなMINIの屋根にちょこんと載るテントは非常にかわいらしい。しかしコンパクトながら大人2人が就寝できるほどのスペースを有するという。安全ロックを外すと、ガスダンパーの力により自動で持ち上がる手軽さもポイントだ。
実に気になるMINIの純正ルーフテントだが、残念ながら現段階で日本での導入の予定はないという。アウトドアブームの中、ヒットの予感がするのだが…日本の輸入元ビーエムダブリューの英断に期待したいところだ。
[筆者：望月 達也（MOTA編集部）]
