カターレ引き分け いわきと1-1

いわき―富山 相手に囲まれながらもボールをキープする富山の川西(右)=いわきグリーンフィールド

 明治安田J3第4節は3日、各地で5試合が行われ、カターレ富山は福島県のいわきグリーンフィールドでいわきと1-1で引き分け、連敗を止めた。通算成績は1勝1分け2敗、勝ち点4で順位は11位に上がった。この試合でMF安藤がJ通算200試合出場を達成した。

 3連敗を避けたい富山は0-1の後半にFWの大野や高橋を投入。システムを3-5-2に変更し、MF川西を中心に攻撃を組み立てて攻め込んだ。

 同37分に川西のパスに反応した大野が倒れ込みながらも同点弾を決めた。その後も攻勢を強めて勝ち越し点を狙ったが、決定機をつくれず、開幕戦以来の白星とはならなかった。

 大野は「勝ちたかったが、敵地で勢いのある相手と引き分けたのは大きい。ポジティブに捉えていきたい」とコメントした。

 次戦は10日、ホームの県総合運動公園陸上競技場で岐阜と戦う。

■MF川西 存在際立つ/堤´sEYE  MF川西の存在が際立った一戦だった。

 相手のパワフルで縦に速いサッカーで、前半はやや押し込まれる場面が多かったが、後半開始からFW大野を投入し、川西を1列下げたことで、中盤でパスが回るようになりリズムをつかんだ。

 前半は味方のサポートがなくてボールを失う回数が多かった攻撃も、川西がボールをキープできるようになったことで人数をかけられ、流れの中からのチャンスもつくれていた。

 大野の同点ゴールもFKを早く始めた川西のパスから。ここぞという時の状況判断力は素晴らしかった。彼自身はまだ無得点だが既に3アシストを記録している。改めてチームにおける重要性は高いと感じた。

 次節は昨季まで所属していた岐阜との対戦。川西の活躍で今度こそホーム初勝利を届けてほしい。 (元カターレ富山DF・堤健吾)

富山 1 - 1 いわき 0 (前半) 1 1 (後半) 0

▽得点 【富】82分 大野 【い】20分 岩渕

▽交代 【富】46分 椎名→大野    63分 マテウス→高橋    79分 末木→碓井 【い】79分 古川→吉澤    82分 岩渕→伊藤    90分 有馬→有田 ▽警告 【富】44分 安藤 ▽シュート 【富】7【い】9 ▽観衆 1961人

【富山】 GK 1 山田 元気 DF 2 鎌田 翔雅 DF 3 大畑 隆也 DF 23 林堂 眞 MF 13 安藤 由翔 MF 16 末木 裕也 MF 17 姫野 宥弥 MF 18 川西 翔太 MF 22 椎名 伸志 MF 24 松本 雄真 FW 10 マテウス レイリア

控えメンバー GK 21 西部 洋平 DF 5 今瀬 淳也 MF 14 松岡 大智 MF 6 碓井 鉄平 MF 7 佐々木 陽次 FW 8 高橋 駿太 FW 9 大野 耀平

【いわき】 GK 31 鹿野 修平 DF 2 嵯峨 理久 DF 15 家泉 怜依 DF 4 星 キョーワァン DF 8 日高 大 MF 19 岩渕 弘人 MF 24 山下 優人 MF 6 宮本 英治 MF 9 鈴木 翔大 FW 10 有馬 幸太郎 FW 34 古川 大悟

控えメンバー GK 1 田中 謙吾 DF 22 米澤 哲哉 DF 35 江川 慶城 MF 16 関野 元弥 MF 28 伊藤 稜馬 FW 11 有田 稜 FW 18 吉澤 柊

いわき-富山 同点となるシュートを放つ富山の大野(左)=いわきグリーンフィールド

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