「煮え切らない男の恋心」を歌い続けてきた斎藤誠が、前作から8年ぶりの、なおかつデビューから間もなく迎える40年分の抱えきれない愛を一気に注ぎ込んだ最新アルバム『BIG LOVE』（2021年1月26日リリース）。 配信リリースが主流になったこの時代に、「これが最後の1枚になってもいい」という覚悟を持ってアルバム形態にこだわったのは、自身が憧れた60年代後半以降のアメリカンポップロックと、ライブに足を運んでくれたファンへの恩返しには「これ以外はない」と確信したからだという。
その思いを意気に感じたのが桑田佳祐だ。斎藤誠は、サザンオールスターズや桑田のソロ活動でサポートギタリストを務めているが、桑田とはそれ以前に同じ大学の先輩後輩の間柄でもある。そこで、長い音楽活動で禁断としてきた大先輩への作詞依頼をダメ元で敢行。そこから生まれた楽曲が『涙のMidnight Soul』。斎藤誠は振り返る。「音源を送ってすぐに返ってきたメールそのものが歌詞だった」
このたびその『涙のMidnight Soul』のミュージックビデオが公開された。見どころは、斎藤誠が待ち望んだライブシーンが際立つ映像。バックを支えるのは、斎藤誠オールフレンズと呼ぶべき日本を代表するミュージシャンたちだ。しかもそのメンバー（成田昭彦、深町栄、片山敦夫、角田俊介、河村“カースケ”智康、柳沢二三男）は、5月29日（日）に名古屋 BOTTOM LINEで行なわれる『斎藤誠のBIG LOVE大作戦』にも出演する。 『涙のMidnight Soul』のミュージックビデオには、フルバンドによるライヴをリアルにイメージできる仕掛けが盛り込まれている。
