コシノジュンコさん「瀬戸芸」3作目をお披露目 対極の美を表現 香川・土庄町

瀬戸内国際芸術祭が開幕するまであと10日になりました。新型コロナのまん延防止措置の影響で準備が遅れている中、世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんの作品がお披露目されました。

香川県土庄町のアートノショーターミナルでは4日、コシノジュンコさんの作品が完成したのを記念して除幕式が開かれました。コシノジュンコさんや岡野土庄町長、制作に協力した会社の関係者など15人ほどが参加しました。

作品名は「対極の美–無限に続く円–」。コシノジュンコさんの瀬戸内国際芸術祭での3つ目の作品です。

(ファッションデザイナー/コシノジュンコさん)
「見ると忘れらんないみたいなことって必要だと思うんですね。これを見て何か感じてほしいなと思う。無限にという意味で想像すればこんなことができるんだという」

土台は四角く、女性から広がる線は丸くすることで対極の美を表現。コシノさんが1990年にデザインしたドレスをまとった女性をモデルに初めて最新技術の3Dプリンターで制作し、立体的に仕上げました。

(赤木由布子リポート)
「宙に浮く等身大の女性、6メートルもあり、間近でみると迫力を感じます」

腕や頭から伸びる部分は150のパーツを組み合わせていて、無限に続く円を表現しています。アクリル製の樹脂でできていて光の当たり方によって色の変化を楽しめます。

土庄町ではコシノさんの作品を含め5つの作品を春会期から展示する予定でしたが、1つの作品は制作が間に合わず、夏会期に遅らせることになりました。

(土庄町商工観光課/蓮池幹生 課長)
「ありがたいことに、コシノさんの作品が春会期に間に合って、いろいろな苦労がありましたけど今回ここまで来れたので、小豆島の玄関口ですから、ぜひ来ていただいてこの作品を見ていただいて、何かを感じてくれたらいいなと思っています。土庄町でも迷路のまちを中心に作品が3つ4つできます。ただ、まだできてなくて今から10日間、必死で準備してまいります」

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