「赤ちゃん預かり事業」開始 NPO法人はっぴーはーと CF目標額を達成 「今後につながる支援」に意欲

 「赤ちゃん預かり事業」の実施に向け、クラウドファンディング(CF)で事業費を募っていたNPO法人はっぴーはーと(青木貴子代表)が目標額の150万円を達成。最終的に173人から支援金154万円が寄せられた。

 同法人は昨年11月、産前産後の子育て支援を目的に設立。このほど生後8週未満を中心とした5カ月までの子どもを預かる新事業を企画し、2月17日から3月24日まで、CFサイト「CAMPFIRE」で支援を募っていた。

 4日には上越市高土町1の「空き家BASE」で新事業が始まった。目的は産後の母親に寄り添い、子どもの預かりを通じて心身共にリラックスできる時間を提供すること。ベテランの保育士、看護師、助産師が担当し、1時間から子どもを預かる。

CFを達成し、赤ちゃん預かり事業を開始。産後の母親に寄り添う(4日)

 初日に生後2カ月半の男の子を預けた同市米岡の伊藤沙弥香さん(35)は「自宅にいるような雰囲気。専門家のサポート体制があり、安心して子どもを預けられる場所ができたことがうれしい」と話していた。

 青木代表(49)は「CFで支援してくれた皆さんに感謝。母親の話を聞くと、わが子の成長を他の子やネットの情報と比較し不安に思う人が多い。お子さんを預かる際も母親の相談に乗りつつ、今後の子育てにつながる支援を心掛けたい」と意欲を示した。

 事業の詳細など問い合わせは同法人(電080・5758・8393)へ。

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