りんごの里、飯綱町の老舗菓子店が真心込めてつくる絶品「ながーいアップルパイ」

豊かな自然に恵まれた日本を代表するりんごの里である長野県飯綱町。

町で愛される老舗和洋菓子店がつくり、その美味しさと楽しさでファンも増えている逸品「ながーいアップルパイ」。

そちらを販売されている『明月堂』さんをご紹介します。

飯綱町で三代にわたって愛される老舗和洋菓子店「明月堂」

長野県上水内郡飯綱町。長野駅から車を北へ走らせ20分ほどでりんご畑を主としたのどかな風景が広がります。バックには信州の山々の雄大な姿が見え、町を優しく抱いています。

また住まわれる方々も素敵な方が多く、移住者も多い地域で、私も縁あって色々な方々と親しくさせて頂いています。

そのような自然豊かなこの地で、三代にわたってこだわりのお菓子作りをつくりつづけるのが『明月堂』。創業は大正15年で100年近く営業されています。

二代目が初代の和菓子づくりを引き継ぎつつ商品の幅を洋菓子まで広げ、当時はまだ珍しかった生クリームを用いた本格的なケーキなどの洋菓子と和菓子の双方で町で愛されるお菓子屋さんになりました。

温かく迎えてくださった三代目の藤縄直美さん、そして娘の玲さんを中心に日々お菓子づくりに励んでおられます。幼少時よりお菓子やお菓子づくりが好きだったという直美さん。姉二人はお菓子づくりには携わらなかったこともあり、自然と自分がお店を継ぐのだと思っていたそうです。

直美さんはこれまでのお店を大切にしながらも新たなチャレンジにも熱心で、そして生まれたのが今やお店を代表する人気商品「ながーいアップルパイ」です。

その思いはお子さんにも引き継がれ、四代目となる長男の洋平さんは長野市に新たな店舗を構え、娘の玲さんは母直美さんと共に働き、ゆくゆくはお店を継がれるそうです。

飯綱産のりんご「紅玉」に対するこだわり

「ながーいアップルパイ」に用いるりんごはもちろん地元の飯綱町産。飯綱町は日本でも屈指のりんごの里ですが、丹精込めて丁寧にりんごをつくられる農家さんが多く、その品質も高く評価されています。

明月堂さんでは商品誕生以来から信頼を置く専業農家の小林さんのりんごを使っています。

アップルパイで使用しているりんごの品種は紅玉、その理由は何よりも食感を重視するためです。

紅玉は加熱調理に向く品種で、アップルパイにした際に何よりも飯綱産のりんごの存在感や美味しさを感じで欲しいとの思いがあるからです。

また優しい甘みと共にやって来る爽やかな酸味が良いアクセントになっています。

こだわりの製法とながーくなった理由

パイの中はりんごでぎっしり。何よりもりんごの美味しさを感じて欲しいとの思いに溢れています。

紅玉の特徴である食感がしっかり感じられるよう、表面はサックリと綺麗な焼き目がつくように火の通りには細心の注意を払います。タイマーには頼らずこまめにチェックし、自分の目で焼き上がり具合を確認しながら作っていきます。

更に食感を感じられるようにくるみを、味にコクを出すためにアーモンドペーストを入れています。またほんのりした隠し味のシナモンの香りが心地良いです。

「ながーいアップルパイは」金土日曜日に焼かれます。早い日は朝6時から焼くこともあり、一日50~60本焼くのだそうです。焼き立てももちろん美味しいのですが、鮮度を保ったまま冷凍し常時購入出来るようにされています。

20~30年ほど前までは加熱調理したりんごはなかなか地元では受け入れられなかったそうです。そこで10年ほど前に直美さんはまずは地元以外の方に向けて、飯綱の美味しいりんごを使ったアップルパイをつくろうと思ったのだそうです。

アップルパイが長くなった理由ですが、食べやすく持ち運びやすくするためだったそうです。丸いアップルパイはうまく切るのがむずかしくバラバラになりがちな上、入れ物も大きくなり持ち運びに不自由。そこで思い付いたのが長方形の「ながーいアップルパイ」だった理由です。

食べやすく持ち運びやすいアップルパイはお土産や贈答用として人気を呼び、今では地元の方々も好んで食べて愛される、「明月堂」を代表するお菓子になっています。

りんごってこんなに美味しいんだ!

箱を開けるとやっぱり長い!約30cmはあるでしょうか。ナイフで半分に切ってみましたが、断面はりんごでみっちりです。

口を大きく開けてほおばると、サクッとした食感のあとに程よくしゃきっと、柔らかいジューシーなりんごの食感。りんごってこんなに美味しいんだ!とびっくりする程の旨味が口中に広がります。

くるみの食感も楽しく、生地の甘みとコクがりんごの風味と良いハーモニーを醸し出します。そして鼻に抜ける爽やかなりんごの香り。こんなに満足出来るアップルパイはなかなかないと思います。

飯綱産りんごの「ながーいアップルパイ」

飯綱産りんごの 「ながーいアップルパイ」(1,540円)は、『明月堂』でつくられた美味しさと愛情たっぷりのアップルパイです。

お届けの際はこのような可愛い箱に入れてお送りしますので、プレゼントなどにもおすすめですよ!

オーブンなどで温めて食べる際は焼きすぎないように、また解凍する際にあえて半分凍ったまま、シャリシャリしたりんごの食感を楽しむのもおすすめだそうです。

また直美さんと玲さんが奨励しているのが、モーニングアップルパイ。朝ごはんにパンの代わりに栄養満点なりんごを使ったアップルパイを是非!とのことですが、確かに朝食にも良さそうですね。

■「ながーいアップルパイ」(1,540円)

ながーいアップルパイを購入

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明月堂

〒389-1211 長野県上水内郡飯綱町牟礼2724

*この記事は2022年3月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:李大成

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