JR東日本は4月5日、3月16日の福島県沖地震により被災し、運転を見合わせている東北新幹線の福島~仙台駅間について、復旧作業および安全確保の見通しが立ったとして、4月14日(木)に運転再開予定と発表しました。
なお当面は、郡山~一ノ関駅間で徐行運転が必要であることから、臨時ダイヤでの運転となります。詳細な運転時刻、平常運転の再開時期は別途発表するとしています。
また、当面4月10日までとしていた現在の臨時ダイヤについては、13日まで期間が延長され、11~13日の指定券については6日から発売されるとのことです。
東北新幹線は地震により、宮城県白石市内で東京発仙台行「やまびこ223号」(E6系7両+H5系10両)が脱線したほか、宇都宮~いわて沼宮内駅間で軌道や架線などの設備被害があわせて1000箇所に達する被害を受け、一部区間で運転見合わせが続いていました。
■東北新幹線の復旧状況
・3月16日
23:34 M6.1・最大震度5弱の地震発生
23:36 M7.4・最大震度6強の地震発生
やまびこ223号が宮城県白石市内で脱線(17両中16両)
最初の地震発生時点では白石蔵王駅到着前に約150km/hで走行中、沿線地震計による非常ブレーキで23:35に停車、直後に2度目の地震に遭遇
・3月17日
那須塩原~盛岡駅間で始発から運転見合わせ
・3月20日
脱線車両の載線作業開始
・3月22日
運転見合わせ区間が郡山~一ノ関駅間に縮小
郡山~福島駅間は4月2日頃、仙台~一ノ関駅間は4月4日頃の運転再開計画、全線運転再開は4月20日前後を目指すと発表
・3月27日
載線完了車両を白石蔵王駅へ移動開始
・3月31日
載線完了車両を仙台駅へ移動開始
・4月2日
脱線現場から全車両の移動完了
郡山~福島駅間で臨時ダイヤにより運転再開、山形新幹線直通も
・4月4日
仙台~一ノ関駅間で臨時ダイヤにより運転再開、秋田新幹線・北海道新幹線直通も
運転見合わせ区間は福島~仙台駅間に縮小
・4月5日
4月14日始発から臨時ダイヤによる全線運転再開予定を発表