小田急、特急ロマンスカー全編成 CO2排出量実質ゼロで運行

「ゼロカーボンロマンスカー」として運行する特急ロマンスカー・GSE(小田急電鉄提供)

 小田急電鉄(東京都)は特急ロマンスカー全26編成について、二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの「ゼロカーボン ロマンスカー」と銘打ち、4月から運行している。

 同社によると、グループの小田急百貨店新宿店本館ビルなど7拠点は2010~14年度、東京都の基準を上回るCO2量削減に成功。超過削減量4万3188トンは、ロマンスカーが約5年半走行する際に排出するCO2量と同等であることに着目し、今年4月1日~27年9月30日までの走行を「実質ゼロカーボン」と位置づけた。

 5月ごろからは、車内デッキや化粧室の鏡に「ZERO CARBON ROMANCECAR」と記された専用ロゴを掲げ、乗客らにPRするという。

 同グループは昨年9月、50年までにCO2排出量実質ゼロを目指す行動指針を策定。昨年10月~今年2月には、特急ロマンスカー・VSEの2編成を再生可能エネルギー由来の電力を使用して運行した。担当者は「乗客に環境問題を身近に感じてもらえれば」と話している。

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