車中泊のメリットとデメリットとは? これから始める車中泊に向け、注意点やあった方が良いアイテムを紹介

キャンプ・アウトドアの人気とともに注目されている車中泊。今では、軽からミニバン、SUVなど様々な車種で車中泊に向けたアイテムなども展開されている。ここでは、車中泊のメリットやデメリット、最低限揃えておきたい3大アイテムなどを紹介する。

[車中泊仕様]ホンダ FREED+(フリードプラス) おやすみモード(シートアレンジイメージ)[2016年9月16日発表]

人気の車中泊、そのメリットとデメリットとは

自分たちで行き先やスケジュールを決めて楽しむクルマ旅は、家族旅行にもピッタリ。そんなクルマ旅で車中泊を取り入れる人が増加しているが、一体どんな魅力があるのか。

車中泊のメリットとともに、注意すべきデメリットも見ていこう。

車中泊の3つのメリット

車中泊のメリット1つめは、時間の融通が利き、旅の選択肢が広がること。ホテルのチェックイン・アウトの時間を気にする必要がなく、天候などを見ながら臨機応変に行動することが可能となる。早朝登山や絶景スポット巡りなど、時間や場所に縛られない自由な旅が楽しめるのがポイントだ。

2つめは、宿泊代の節約。浮いたホテル代で地元グルメを堪能したり、1日だけ車中泊にして2日目のホテルはグレードアップするなど、色々な工夫ができる。

3つめは、車中泊自体をアウトドアとして楽しめること。ひと昔前は、車中泊といえば仕方なく車でひと晩眠る行為だったが、現在ではフルフラットシートのクルマも増え、本格的なグッズや写真映えのするアイテムも気軽に手に入るため、スタイリッシュな車中泊が楽しめる。

車中泊の3つのデメリット(注意点)

注意点の1つは、プライバシーと安全対策だ。車内といってもホテルなどの建物に比べると無防備なもの。カーテンやシェードなどの遮蔽アイテムに加え、夜間録画できるドラレコなどの対策も考えたいところだ。

2つめは、トイレ問題。清潔なトイレを完備した道の駅などが増えており(場所によっては車中泊を禁止しているところがあるので、事前に要チェック)、以前に比べれば格段に利便性は高まっているが、女性や子どもがいる場合は事前にトイレ環境をチェックしておきたいところ。

そして最後は、寝心地だ。暑さ寒さに加え、シートの硬さなど、寝てみて初めて分かる不便さは意外と多いため、経験を重ねながら工夫していくことが大切だ。

車中泊に最低限揃えておきたい3大アイテム

車中泊をより快適に楽しむためのグッズは数多くあるが、その中でも最低限揃えておきたい3つのアイテムがある。それが「マット」「寝袋」そして「カーテン」だ。

マット

マットは座席やシートの段差や隙間をなくし、寝やすくしてくれる車中泊の必須アイテム。

これがあるとないとでは天と地の差があるため、安眠のためには必ず用意したい。広げると自動で膨らむタイプのエアーマットや、コンパクト収納ができるものなど便利なものがたくさん出ているので、自分のクルマにあった物を選んでいただきたい。

寝袋(シェラフ)

寝袋は、寒い季節でも布団要らずで、マットと併用するのがおすすめ。

車内では朝晩の冷え込みが予想より大きいため、特に山間部では夏でも油断できない。年間通して車中泊をする人は、季節ごとの気温に対応した寝袋(シェラフ)を用意すると良いだろう。

カーテン(シェード)

カーテン(シェード)はプライバシー保護や防犯に欠かせないアイテムだが、ただの布と侮るなかれ。狭い車内ですべての窓をきっちり覆うのは意外と重労働のため、快適に設置できる車専用のカーテン(シェード)を選択しよう。

快適なクルマ旅にするためにも車中泊アイテム選びは大事

ここまで、車中泊のメリットやデメリット、ぜひとも揃えておきたい初心者おすすめアイテムなどを紹介した。

時間を自由に使えて旅費の節約にもなる車中泊だが、安全面、プライバシー面には細心の注意を払わなければならない。家族でのクルマ旅であれば、特にお子さんにも安心な車中泊スペースの確保に気を配りたいところ。

また、初心者が油断してしまいがちなのが寝心地対策。眠れなかったり体が痛くなったりして、翌日のドライブに支障を来しては本末転倒。今回紹介した3大アイテムをはじめ、車中泊を快適にするためのグッズは多数用意されている。自分のクルマにあったアイテムを選び、快適な車中泊を楽しんでもらいたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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