アストロズが守護神プレスリーと契約延長 2年3000万ドルとの報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、アストロズはクローザーを務める救援右腕ライアン・プレスリーと2年3000万ドル+オプション1年で契約延長することで合意したようだ。2023年と2024年の年俸は各1400万ドル、この2シーズンでいずれも50試合以上に登板した場合、2025年の1400万ドルのオプション(バイアウト200万ドル)が自動更新されるという。よって、今回の契約延長は最大3年4200万ドルとなる。

現在33歳のプレスリーは2013年にツインズでメジャーデビューを果たし、ブルペンの一角としてまずまずの働きを見せていたが、2018年7月にホルヘ・アルカラ、ギルベルト・セレスティーノの2選手とのトレードでアストロズへ移籍した。アストロズのフロントオフィスはプレスリーのカーブとスライダーの回転数が非常に多いことに着目し、より頻繁に投げることを進言。このアドバイスもあってプレスリーは進化を遂げ、2019年、2021年と2度のオールスター・ゲームに選出されるほどのリリーバーとなった。

昨季のプレスリーは64試合に登板して64イニングを投げ、5勝3敗26セーブ、防御率2.25、81奪三振の好成績をマーク。ポストシーズンでも9試合で防御率0.93と好投した。年平均1500万ドルの契約はリリーバーとしては球界トップクラスであり、今後もアストロズの勝ち試合の最後を締めくくる守護神としてブルペンを支えていくことになる。

アストロズは昨季の年俸総額が球団史上最高となる1億8700万ドルを記録。今季はザック・グレインキーやカルロス・コレアの退団によって1億7400万ドルへ減少しており、プレスリーと契約延長するだけの資金的余裕があった。現時点で来季の年俸が確定している選手はプレスリー、ホゼ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、ヘクター・ネリス、ランス・マカラーズJr.の5人だけ。無駄な大型契約を抱えておらず、健全なチーム編成と言えそうだ。

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