岸田内閣の支持率はふたたび上昇!政党支持率は……?3月世論調査まとめ

3月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

 岸田内閣の支持率はふたたび上昇傾向

2021年度の最後になる3月の調査では、内閣支持率は2月よりもやや上昇する形となりました。全体平均としては約50.2%から、52.6%に上昇しています。

個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは時事通信の調査で、前回2月11-14日の調査から6.8ポイント上昇の50.2%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、前回2月5-6日の調査より3.3ポイント低下の56.9%になりました。

一方、内閣不支持率は2月よりもやや低下が目立つ形になりました。全体平均としては約30.3%から27.3%に低下しています。

個別の調査では、前回の調査からもっとも不支持率が上昇したのはJNNの調査で、前回より2.2ポイント上昇の38.4%になりました。反対に、もっとも不支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回2月19日の調査より8.0ポイント低下の38.0%になりました。

政党支持率は大きな変化なし

政党支持率に目を向けると、与党である自民党の支持率は全体を通しては変化なし~微減といった形になっています。数値としては38.8%から、38.5%になりました。

2月の調査からもっとも支持率が上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回2月25-27日の調査より3.0ポイント上昇の49.0%となっています。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、前回2月11-13日の調査より3.1ポイント低下の38.4%になりました。

野党第一党の立憲民主党は、全体を通しては変化なし~微増という形になっています。数値としては約6.9%から、7.0%になりました。

2月の調査からもっとも支持率が上昇したのは選挙ドットコムの調査で、前回2月12-13日の調査より2.8ポイント上昇の12.9%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、前回より1.4ポイント低下の5.9%になっています。

また、政党支持率においては12月~2月の3ヶ月の調査で立憲民主党を上回っていた日本維新の会は、全体を通しては微減という結果になりました。数値としては約7.3%から6.6%になっています。これにより、全体的な支持率はふたたび立憲民主党に逆転を許し、野党第二位の支持率となりました。

個別の調査では、2月の調査からもっとも支持率が上昇したのは共同通信の調査で、前回2月19-20日の調査より0.8ポイント上昇の13.4%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回より4.0ポイント低下の12.0%となりました。

3月末に行われた日本経済新聞・テレビ東京の調査では、日本政府の新型コロナ対応を回答者の64%が、またロシアのウクライナ侵攻をめぐる日本政府の取り組みを同じく67%が「評価する」と回答しており、具体的な施策への評価が支持率の向上につながったと見られます。新年度となる4月はどのような変化が見られるでしょうか。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(3月5~6日実施、回答数1229)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(3月4~6日実施、回答数1063)
NHK 世論調査(3月11~13日実施、回答数1223)
選挙ドットコム 世論調査(3月12~13日実施、回答数1001)
時事通信 世論調査(3月11~14日実施、回答数1226)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(3月19日実施、回答数1040)
朝日新聞 世論調査(3月19~20日実施、回答数1464)
共同通信 世論調査(3月19~20日実施、回答数1053)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(3月19~20日実施、回答数1008)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(3月25~27日実施、回答数976)
(データ分析・執筆:若林良)

© 選挙ドットコム株式会社