ひらつか七夕、3年ぶり開催へ 規模縮小し原点回帰 飲食露店認めず、終了時刻前倒し

「湘南ひらつか七夕まつり」のパレード=2019年7月

 日本有数の七夕祭り「湘南ひらつか七夕まつり」実行委員会が神奈川県平塚市役所で記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、例年より規模を縮小して開催すると発表した。2020年から中止が続いていたが、7月8日から3日間、3年ぶりに実施する。同実行委会長の落合克宏市長は「七夕の原点の飾りを楽しむことを主体に開催したい」と話した。

 計画案によると、七夕飾りはJR平塚駅前の「湘南スターモール」と「紅谷パールロード」を中心に掲出し、一部縮小する。飲食を伴う露店の出店は認めず、商店街の事業者も店先での仮設出店などを原則不可とした。 

 感染防止対策として、県外からの来場自粛を周知させ、開催終了時刻を従前の午後9時から2時間前倒す(最終日は同5時まで)。案内所に手指消毒液を設置し、食べ歩きや密集回避を呼び掛けるとしている。

 19年の開催時は約155万人が訪れたが、今年は半減を見込んでいるという。福澤正人実行委員長は5日の会見で、「これ以上開催を延ばしてしまうと、市民の心から離れてしまうのではないか。感染予防を徹底し、安心安全な七夕まつりを目指したい」と述べた。

 また、路上などに捨てられる大量のごみが毎年問題になっており、常盤卓嗣副会長は「今回が新しい七夕まつりのルールづくりのきっかけになれば」と語った。

© 株式会社神奈川新聞社