ITエンジニアの育成施設が玖珠町に開校

 玖珠町でITエンジニアを育てる新人の育成施設が開校しました。

 東京を本社とするITコンサルティング会社T&Sは

新人の育成として玖珠町に半年間居住させて最先端の技術を習得させる取り組みを始めました。第1期生となる今年は日本全国から50人ほど応募があったうち、選考試験で選ばれた10人が入校しました。出身地や年齢も幅広く38歳でエンジニアを夢みる人も。

 福岡から来た佐々木一成さん(38)

「未経験でチャレンジできるということが一番魅力だと思った」

 玖珠町は廃校となった校舎を利用してIT関連企業を誘致するサテライトオフィスの整備を進めています。その背景にあるのが人口流出です。玖珠町は過去5年の累計で転出者が転入者に比べ500人ほど多くなっています。デジタル推進をきっかけに人口流出の歯止めと雇用の創出にも目を向けているんです。入校式に参加した10人は6カ月後にテストを受け合格すれば契約社員から正社員に。その後は県内で働くことができます

 宿利玖珠町長「玖珠町に移住や通勤されるというのは若い人たちの刺激にもなりますから大歓迎。若い方が多くあふれるというのはまず地方創生の第一歩」

 T&Sは、今後も育成プログラムを続けていく予定で、将来的には事業所を1000人規模にまで拡大させたいとしています。

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