横須賀から分離独立した逗子市 役所に沿革を記す記念銘板設置

逗子の分離独立運動を記念する銘板の前に立つ山口茂さん(左)と桐ケ谷覚市長=逗子市役所

 1950年7月に神奈川県横須賀市から分離独立した逗子市成立の沿革を説明した独立記念の銘板が3月30日、同市役所1階にお目見えした。当時を知らない市民も増え、独立運動のリーダーの一人だった山口茂さん(93)らによる逗子独立奉賛会が寄贈した。

 前身の逗子町は太平洋戦争中の43年4月、旧海軍の意向で浦賀町、長井町など5町村とともに横須賀市に強制的に合併させられた。ところが、配給や予算に不公平感が拭えず、終戦後、医師会や商工関係者、青年団などが中心になり、独立運動を展開した。

 銘板は金属製で横150センチ、縦75センチ。銘板の除幕式に出席した山口さんは「逗子を素晴らしいまちにしてほしい」と話した。

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