日本国際観光映像祭 動画「宇久島」がグランプリ受賞 ユーチューブで公開

グランプリを受賞した観光動画「宇久島」(宇久町観光協会提供)

 長崎県佐世保市宇久町を舞台にした観光動画「宇久島」が、第4回日本国際観光映像祭(実行委主催)の日本部門で、グランプリを受賞した。動画の構成や映像技術が総合的に評価された。
 映画祭は2019年から国内外の観光PR動画を対象に開催されている。今回、日本部門には201作品の応募があった。
 「宇久島」は、壇ノ浦の戦いに敗れ、安住の地を求めて宇久島に上陸したといわれる平家盛と、現代の旅人の2人が主人公。平家盛が島の自然や風土に癒やされる軌跡や、現代の旅人が癒やされる島の暮らしを描き、過去と現在の視点を通して島の魅力を浮き彫りにした。大半が西海国立公園に指定されている島の豊かな自然が、色鮮やかに映し出されている。本県出身の女優、塩田みうさんや島民らが出演した。
 企画した宇久町観光協会は「素晴らしい賞をいただいた。実際にご自身の目で確かめに来てほしい。動画では気付かなかった『あなただけの宇久島』の歴史が新たに紡がれていくと思う」、長崎市出身の野上鉄晃監督は「(受賞は)島民の方々、関係スタッフ、なにより宇久島が放ち続ける力のおかげだと思う。訪れる人それぞれ個別な物語が流れてほしいと考えて作っている」とそれぞれ喜びのコメントを発表した。
 同協会は動画投稿サイト「ユーチューブ」で作品を配信している。


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