免許返納後の移動手段として期待 8日から近距離モビリティを販売へ 香川

免許返納後の高齢者にとって強い味方になるかもしれません。自転車でもバイクでもない「近距離モビリティ」と呼ばれる新しい乗り物を、香川県の自動車ディーラーが8日から販売することになりました。

香川日産自動車が販売を始めるのは、電動の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」です。

運転免許は必要ありません。手元にあるレバーを指先でつかんで簡単に操作できます。

メーカーによると、最高時速は6キロです。大人が歩く速さ、平均時速4キロに制限することもできて、隣を歩く人と並んでスムーズに移動できます。

数センチ程度の段差なら乗り越えることができ、坂道も問題なく走ることができるそうです。5時間の充電で約20キロメートル走ることができます。

(記者リポート)
「こちらのモビリティ、このように簡単に車に積むことができます。」

WHILLには2つのタイプがあって、折りたたむことができるモデル(WHILL Model F 価格26万8000円[非課税])のバッテリーを含めた重さは約27キロです。

香川県によりますと、運転免許を返納する65歳以上の人は毎年約5000人ほどいますが、返納後、買い物などの移動手段が課題になっています。

こうした人にとって「WHILL」などの近距離モビリティは新たな移動手段として、期待されています。

(香川日産自動車/本多武治 社長)
「免許を返納されてカーライフをあきらめる方がいらしゃる。何か我々としてお手伝いができないか」

「WHILL」は、岡山県では2021年1月から岡山ダイハツ販売が取り扱っています。

8日から香川日産自動車の高松市の2店舗と丸亀市の店舗で試乗ができます。また、4月中旬頃からは、高松市の瓦町フラッグで、レンタルも始める予定です。

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