沖縄のコロナ感染拡大「第7波に突入」 玉城知事、まん延防止措置も検討

 沖縄県の玉城デニー知事は7日夕、記者会見を開き、県内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、新規陽性者数が連日1千人を超えていることに関して「全ての年代で新規陽性者が増加傾向にあることに鑑みると、もはや第7波に突入したものと認識せざるを得ない」と強い危機感を示した。感染拡大に歯止めがかからなければ、まん延防止等重点措置の要請を含め、規制措置を検討する考えを示した。
 
▼【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 
 玉城知事は「5月の連休は外出自粛をすることにならざるを得なくなるかもしれません」とも強調し、県民に対して飲食を伴うイベントの自粛や、ワクチンの3回目実施に対して県民の理解を求めた。

 県内の流行は「オミクロン株」の派生型で感染力の強い「BA・2」への置き換わりが進み、4月の第1週は陽性者の35.4%と、前週の2倍に増えた。4月6日時点の病床使用率は34.4%、非コロナ病床使用率が93.8%に達し、医療提供体制のひっ迫も深刻化しつつある。玉城知事は7日に感染症対策本部会議を開き、どのような対策がとれるかについて、庁内の各部局で早急に検討するよう求めた。(池田哲平)

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