メキシコ国境近く アメリカに向かって行方不明となった息子 探す母の旅 「息子の面影」公開決定

2020年のサンダンス国際映画祭で観客賞と審査員特別賞を受賞するなど多くの映画賞を受賞している映画「息子の面影」が、5月27日より劇場公開されることが決まった。

「息子の面影」は、メキシコ国境近くを舞台に、出稼ぎのため家を出たまま行方不明となった息子を探す母、マグダレーナの旅路を描いた作品。荒涼としたメキシコの大地を美しく切り取りながら、今なおメキシコに残る貧困問題をはじめとした問題を描き出している。

メキシコの貧しい村に暮らすマグダレーナ。貧困から抜け出すために仕事と夢を求めた息子は、友人とアメリカへ向けて旅立ち、そのまま消息を絶つ。多くの若者が国境を越えようとして命を失うことが多い中、マグダレーナは息子を探すために1人で村を出発する。やっとの思いで得た情報を頼りにある村へと向かうマグダレーナは、道中で息子と同じくらいの年齢の青年ミゲルに出会い、息子が母親を探していることを知る。

メガホンを取ったフェルナンダ・バラデス監督をはじめ、ほぼ無名のスタッフ・キャストで作られた作品。2020年のサンダンス国際映画祭で観客賞と審査員特別賞、ゴッサム・インディペンデント映画祭で外国語映画賞、ロカルノ国際映画祭で観客賞、サン・セバスチャン国際映画祭でホリゾンテス・ラティーノ部門最優秀作品に選ばれるなど、高い評価を得ている。

【作品情報】
息子の面影
2022年5月27日(金)ヒューマントラスシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:イオンエンターテイメント

© 合同会社シングルライン