「何を書けば?」「続かない」を解決 専門店が作った野球ノートの“中身”とは

継続できる野球ノートの書き方とは

野球用品専門店「ベースマン」が販売するオリジナルノート

少年野球のチームでもオリジナルの「野球ノート」を付けているチームも多いのではないだろうか。野球用品専門店「ベースマン」では、15年ほど前からオリジナルのノートを販売している。子どもたちがモチベーションを高めたり、成長を感じたりできるように、書く項目に工夫を凝らしている。部員の分をまとめて購入しているチームもあるというノートの中身に迫った。

高校野球では、多くのチームが練習内容や課題などを書き留める野球ノートを活用している。最近では小学生にも浸透しているが、野球用品専門店「ベースマン」では、いち早く野球ノートを作っていた。

日々の練習を記録すると、自分の成長を感じたり、取り組むべき課題が明確になったりする。だが、その大切さを理解していても「何を書いたらいいか分からない」、「継続できない」といった悩みがある。強制され、無理矢理書かされたら意味がない。小学校低学年なら、なおさらだ。

そこで、ベースマンの野球ノートは「練習や試合の内容」「今日の良かったところ・悪かったところ」「挨拶、スローイング、バッティング、カバーリングなどの評価とコメント」など項目が分けられている。書き方が示されているので続けやすい。指導者や保護者が記入できる欄もあり、交換日記のように野球ノートをやり取りする楽しみもある。

日々の記録の他にも、チームや個人の目標を書くページや指導者に教わったことを箇条書きするページ、野球用語やルールを解説するページもある。目標にする選手の写真を貼るスペースもあり、写真を見ながらノートを書けばモチベーションが上がる。

野球専門店「ベースマン」が販売する野球ノート【写真:編集部】

卒団する選手から後輩へのプレゼントにも

野球ノートは小学校低学年用と高学年・中学生用に分かれており、高学年・中学生向けは目標達成までの具体的な課題を記す欄や、スケジュールを管理する欄が追加されるなど、成長に合わせた内容となっている。

野球ノートの評判は少年野球界に口コミで広がっている。最近は学童野球のチームを卒団する選手たちが後輩にプレゼントしたり、チームでまとめて購入して活用したりするケースが増えているという。考える習慣が身に付く野球ノートは個人の技術を上げる助けになるだけでなく、チームの団結力や親子の絆を深める効果も期待できる。(間淳 / Jun Aida)

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